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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

小児医療を考える

なんてTVタックルっぽく固いタイトルにしてみた(笑)。





娘が高熱を出している。


土曜日の深夜から日曜にかけて熱が出たのが始まり。朝になると落ち着くもののまた夜になると熱が高くなる。今朝も平熱に戻ったが午後から徐々に体温が高くなり夜8時過ぎに計ったら39.8度あった。


さすがに心配になったので休日・夜間受付をしているT地域病院(※1)に連絡を入れてみる。

(※1:腸閉塞の子供を放っておいて死なせてしまい全国的に有名になった病院だ)


電話に出たのは警備員。担当部署につなぐというのでしばし待つ。2〜3分待ったもの「救急看護士が処置中らしく電話に出ない」とのこと。しばらくしてかけ直すよう言われるが、次に電話をしてまたつながらなかったら嫌なので「直接子供を連れて行ってもいいか」と確認すると俺達の判断に任すと言われる。


任すと言われてもなぁ…。いいのか悪いのか聞いているんだけど。


いったん電話を切る。


今度はJ病院(※2)に電話を入れてみる。

(※2:腹腔鏡手術で人体実験まがいの処置をして患者を死なせてしまい全国的に有名になった病院だ。うちの近所はこんなんばっかりかい!(笑))


こちらの状況を伝えると


  重症患者の処置中で受け入れられない


とのこと。代わりに休日や夜間に小児科診療をしてもらえる病院を案内してくれる東京消防庁テレホンサービスの番号を教えてもらう。


いったん電話を切る。


この時点で両病院に対し非常に不信感を抱く。


というのも実は前日の夜子供の熱が高くなった際に妻がこの二つの病院に対し診察を受けられるか問い合わせたところ断られたのだが、その理由が



今日と全く同じ。



二日連続して全く同じ理由での診察拒否…


もしかしたら本当にそう状況でやむを得ず診察を断ったのかも知れない。けれど穿った見方をすれば「面倒くさい子供の診察などはできることなら受けたくない」「ヨソでやってくれ」と避けられているような気がしてならない。


とりあえず疑念を抱きつつも教えてもらった東京消防庁テレホンサービスに電話してみる。担当者にこちらの住所を伝えると


  T地域病院とT病院ですね


と二つの病院を案内される。


ちょっとため息…。
T地域病院は既に連絡済みでしかもやんわりと遠ざけられているんだよ。


しょうがないので残るT病院に電話を入れてみる。


  小児科の先生がいないので受けられません

とにべもなく断られる。


ムカッ。


本当に担当医がいないのか?
怪しいもんだ。


こちらもたらいまわしにされかなり疑心暗鬼になっているので性格が歪み始めている(笑)。


こんな風に「いいですか?」と下手に出ればダメと言われるに決まっているので、やはり直接病院に行ってしまうことにする。最初からこうすればよかったのだ。


というわけでNoと明確には言われなかったT地域病院に車で向かう。


到着して窓口で状況を伝えるとしばらく待つように言われる。待合室には既に2組ほど待っている人達がいるが病院の状況としては急患の処置をしているわけでもなくそれほど逼迫した様子はなく、むしろ静かで穏やか。


…っていうかハッキリ言って



ガラ空き状態



である。


おいっ!
最初に電話した時はさも忙しくて受け入れられないというニュアンスが確かにあったよな!
あれは何だったんだ?


ほどなくして我が子の診察の順番となりあれこれ一通り診察を受ける。診てくれたのは子供の扱いに慣れている感じのいたって温厚で優しそうな先生で、説明も丁寧だし我々も非常に安心感を覚える人であった。症状からインフルエンザではなさそうだと言われとりあえずホッ。


一応咳・たん・鼻水の薬と解熱剤を出してもらう。夜間対応なので薬は一日分だけ。明日かかりつけの小児科に行くように言われる。会計を済まし(0円だが)薬をもらって家へと向かう。


家へ帰ってきて娘に薬を飲ませ、解熱剤を与え寝かせる。疲れがたまっているようでほどなくして眠りにつく。解熱剤が効いているらしく体のほてりが少し落ち着いている。今夜はやっと熟睡できるだろう。大変な週末だったね。


しかしインフルエンザでもなく単なる風邪からくる高熱だと思われる症状でも自分の子供の具合が悪かったらこれほどまでに心配するのが親というものだ。もし子供がもっと重症で同じようにあちこちの病院をたらいまわしにされたらどんな気持ちだろう。


小児科の医師が絶対的に不足しているのも分かる。また出来れば小児の診察は避けたい気持ちも分かる。けれど我々一般人が頼れるのは病院しかないのだからもう少し受け入れる間口を広く持って欲しいものである。


医者だってもし自分の子供が同じように扱われたらきっと辛いはずなのだから。