盛っちゃダメ
先日の反原発デモの参加者が
45000人!!!
ほぉ〜。
すごいですねぇ〜。
でもこれ、
100%盛ってますから。
ちなみに警察発表は11000人なんでその辺りが妥当な数字なんでしょう。
そもそも主催者発表なんてのは
スポーツの試合でも
コンサートでも
こういった運動でも
盛るのが常識。
沖縄の基地反対デモでは1万人の参加者を主催者が盛りまくって「10万人!」と発表した、なんていう噂もありました。
だから今回の主催者発表もまず間違いなく盛ってます。
でね...
これまでの感覚から言えば主催者発表の盛りなんて常識なんでスルーでいいんでしょうけど、反原発の運動を真剣にやるのであれば
盛っちゃダメ。
別に大勢集まったのは事実なんだから細かい数字はいいんでは?
とか言い出す人がいるんですが、本気でやるんだったらそういう隙を与えちゃダメなんだって。
もう早速ツイッターでは
お前ら国や東電の発表するデータは信じないくせに、
自分たちに都合の良いデータは信じるんだな
などというツッコミが相手陣営から入りまくっています。
これまで散々国や東電に対して
嘘つき!
お前らのデータは信用できない!
と叩いて来た人間が、自分たちのデモ参加者数は大幅に盛る。「問題の本質はそこ(人数)ではない」とか言って話をそらす。
こういうご都合主義が相手陣営からすれば格好のネタになる。一般の人からは「なんだよ、原発推進派も反原発派もどっちもどっちなんだな」という印象を持たれる。
それは目的達成のマイナスに働くことになります。
「原発のデータ」と「デモの参加者数」を単純に比較するなという意見も有るでしょうが、データの内容が問題なのではなく
運動を有利に進めるために
正しくないデータを自分たちに都合良く利用した
という事実が問題なんです。
いや、絶対に45000人いました。
だからそう発表したんです。
結構人は集まってたよ。
45000人くらいはいたんじゃないかな。
と主張される方。
一応参考までに今年の東京マラソンの様子をお見せします。
う〜ん、人がゴミのようだ(笑)。
これで
約35000人です。
あ、正確には
35000人の一部です。
これはスタートライン付近からの様子ですが、これだけ幅の広い道路にビッチリと人が密集して何百メートルも列を作り、最後尾がスタートラインを越える頃には、スタートから20分くらい経っていると言われています。
これがホンモノの35000人のボリューム感。
45000人といったら、これにさらに1万人加えた人数になります。
東京ドームをいっぱいにするほどの人数です。
それでもなお45000人もの人間が首相官邸前に集結したと自信を持って言えますか。
いくら数字を盛ったところで、このネット社会ではそういった姑息な工作はいずれバレます。20年前ならいざ知らず、今はもうそんな旧態依然としたやり方は通用しないんです。むしろ自分たちの運動の足を引っ張りかねないのでやめた方がいいです。
今はどんな些細なうっかり発言や過去の汚点なども即座に探し出されて、白日の下に晒されてしまいます。だから運動をやるのだったらとにかく丁寧に丁寧にやっていかないと。
相手が汚いてを使ってくるのだから自分たちも...
はダメです。
盛られた数字を真に受けて
前回の1万人から4倍以上も増えた〜
とか喜んでいる場合じゃないんです。
デモに参加した人のリアルな数字が仮に1万人程度だったら、それをそのまま伝える。架空の45000人なんかよりリアルな1万人の方が遥かに意味があります。
そもそも1万人だって十分立派な数字じゃないですか。
決して無視できる人数ではありません。
そうやって嘘の無い成果を積み上げて行かないと、細かい部分でケチをつけられ、どこかで足をすくわれてしまいます。
もうこれまでの
とりあえず嘘でもなんでもいいから数字を盛りまくって
マスコミを煽って運動を盛り上げろ
という手法は終わっているんです。