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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

上手い人が売れるのか

友達のブログが面白かったので自分でも関連したことを書いてみようと思います。



まず、歌手として



『技術的に上手い人が売れるのか』



という疑問(質問)について。



答えは明確に



No


です。



この「No」の意味はもちろん「上手い人が売れない」と言っているわけではありません。


「上手い=売れる」は必ずしも成り立ちませんよ、ということ。歌手・ミュージシャンとして技術的に高いレベルにあることと売れる(商業的に成功する)ことは必ずしも一致しませんよ、ということです。


歌手にとって技術的に上手いこと(音程が良い、発声がしっかりしている、音域が広い等)はもちろん大切な要素ではありますが、「売れる」という観点からみた場合はあくまで売れるために一つ有利な要素がある、ということでしかない、とも言えます。



そもそも売れるためには歌手本人の歌の上手さ以外にも




ルックス
スタイル
ファッション
存在感
売り方(プロモーション)
タイミング
時代・環境


なども大きく関わってきますので(他にもいっぱいあると思いますが)、技術的に歌が上手いから即売れるというような単純な公式はまったく当てはまりません。


この質問主はきっと明確な答えが欲しかったんだろうけど、明確な答えなどないというのが、実は本当の答え。


きっと納得してはもらえないだろうけどね。




ちなみに


「(歌が)上手ければ自己アピールが下手でも(プロに)なれますよね?」


という彼の発言はある意味正しい。自己アピールが下手でも、ルックスが悪くても、スタイルが悪くても、ファッションがダサくてもプロにはなれます。


ただしその場合は他のマイナス要素を補って余りあるだけの極めて高いレベルでの歌の上手さが求められますから、ハードルとしてむしろ高いんじゃないだろうか、と個人的には思います。