感覚
昨日は久しぶりにいつもと違うメニューでちょっとルーディメント的なものをやってみたんですが…
全然出来ない(笑)。
パラディドルにフラムを付けて叩いてみたんですが、全然スピードが出ないんです。
イヤになるくらい遅い。
あれ?こんなもんだったっけ?もうちょっと俺の手って速く動いた気がするけどなぁ。
ま、気のせいだったんでしょう(笑)。
すいません、精進します。
ちなみにパラディドルは私はシングル、ダブル、トリプルと変化するのに合わせてアクセントも増やしていくやり方が好きです。
これはチェスター・トンプソンのビデオで学んだやり方です。
シングルパラディドルだとこうなります。
RLRR LRLL
※青色太字がアクセントです。
※片手につきアクセントは一つずつ。
ダブルパラディドルだとこう。
RLRLRR LRLRLL
※青色太字がアクセントです。
※片手につきアクセントが二つになります。
トリプルだったらこうなります。
RLRLRLRR LRLRLRLL
※青色太字がアクセントです。
※片手につきアクセントが三つになります。
なぜこちらの方が好きかと言うと、単純にこちらの方がキツいからです。昔から練習メニューを決める時にキツい方、キツい方を選ぶ癖があります。ま、ドMなんでしょうね(笑)。
あとは「キツいメニューの方がおそらく多くの人が避けて通るはずなので、それをやっている俺は彼らより一歩先に行ける」みたいな思い込みもあったと思います。とにかく若い頃は自分以外のドラマーは全て敵だと思っていましたから(笑)。
これらのパラディドルにフラムを付ける場合はこのアクセント部分にフラムを付けます。
フラムを付けると本音と前打音を叩かなければならないため打つ打数が増えます。トリプルパラディドルともなるとフラム付きで演奏すると片手に付き8連打になりますから相当手を鍛えることが出来るようになります。
フラムが上手くなるための練習なんだけれど、ついでに連打も鍛えられてしまうという一石二鳥な感じがするのでフラムの練習は大好きなのです。
でもフラムって実は昔は苦手で苦手で練習していても全然楽しくありませんでした。
叩いているうちにどっちが前打音でどっちが本音なのかわけわからなくなっちゃってたんですよ。
けれどある日突然感覚が分かってからは大好きになりました。
ドラムの練習をしていて何度も経験しましたが、あの『感覚が急に分かる』というのはなんなんでしょうね。
どう説明していいか分かりませんが昨日まで苦手だったのに、急に「あっ、こういうことか」と何かがひらめいて苦手でなくなる時ってありますよね。
ドラマーならみなきっと経験していると思いますがドラムパターンが急にフッと何も考えずに叩けるようになる時の感覚。あれです。
とにかく何度も何度も繰り返して体に染み込ませているうちに、あるタイミングで脳の回路がガチッてつながる、そして一度その感覚をつかむともう二度と忘れることはない、というあの感じ。
あれがなければ今でもフラムはきっと嫌いだっただろうなぁ。
なんでもそうですがイヤになるほどの反復練習をしていると、ある時ふとした時に感覚をつかむことが出来る、そしてそのプロセスの積み上げが「上達」というものなのだと思います。
今練習しているレギュラーグリップのフィンガーコントロールはまだまだ感覚をつかむところまで行っていません。
早く感覚の神様が降りてこないかな〜。