ノウハウコレクター
今回は自戒を込めて書いております。
ドラムの奏法に関してだけでも、ものすごい量の情報がネット上に氾濫しています。
情報がたくさんあること自体は我々にとってはありがたいことなのですが、油断するとノウハウを拾うことばかりに労力を使ってしまって、肝心の練習がおろそかになるという本末転倒な事態になることがあります。
最終的な目的や目標をしっかり持って、今自分が取り組んでいる練習が何のためなのかをちょくちょく自問自答して、目的地を見失わないように気を付けたいですね。
と、
自分に向かってしょっちゅう言っています(笑)。
元々好奇心旺盛なので自分の知らないことに出会うと楽しくてしょうがない性分。ネット上でドラムのテクニックに関する動画を見ているともう止まらなくなります。
ただ、楽しみのために見る分にはいいのですが、自分のドラムにプラスになる情報かどうかはまた別の話。取り込んだ情報が自分にとって有益なものかどうかをきちんと見極めて取捨選択しなければなりません。
明らかに自分のスタイルには不要なテクニックや奏法の動画を「グヘヘヘ」とヨダレを垂らしながら何時間も収集している時があります。
そして気付けば情報をインプットばかりして全然アウトプットしていない自分がいたりしてハッとなることもあります。
奏法に関する知識や情報をいくら溜めこんだところで現場で活かせなければ意味がありません。
ノウハウコレクター(奏法オタク)はミュージシャンではないということを肝に銘じたいですね。
ちなみに今自分が取り組んでいる練習は今後ドラマーとしてどういう方向性で行くかを見据えた時にどうしても必要だと思ったものに絞ってやっています。
絞った結果がシングルストロークと8ビートだったわけです。
もちろんマンネリを防ぐためには時々別の刺激を与えることも必要ですが、基本はシンプルな練習に絞っています。
ただそれだけではどうしてもクリアできない部分もすでに分かっているので、どこかのタイミングでそちらの練習も加えていく予定です。
とは言え、それには圧倒的に時間が足りない。もっともっと時間が欲しい。ドラムだけに集中できるような環境があれば…、とつい無い物ねだりをしてしまいます。
けれどそんなことを言いつつも時間が有り余っていたら怠け者のワタクシはきっと無駄に過ごすと思うんです。
足りないからなんとかしようと考え、工夫する。
だから今のスタンスがちょうど良いのかも知れません。
なんにせよ、過ぎたるは及ばざるが如し。
余分な情報や知識は可能な限りカットして集中力を持って練習に臨みたいと思います。