良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

アキバでレッスン2

二人目はH君。


H君は難しいことは出来ませんが、シンプルにプレイさせるととても良いグルーブで8ビートを刻んでくれます。


ただ、まだその持続力がありません。ツボにハマッた時は本当によい演奏をするのですが。


とにかく今は安定感と持続力のアップが必須なのでひたすらクリックと一緒に8ビートを刻みます。


前回の練習時にクリックをウラで取る練習をしました。自宅でも練習はやってきてくれたようですが、まだ自分一人でクリックをウラで取ることが出来ません。


なのでその部分だけは私がサポートし、後はひたすらカウントを歌いながら8ビートをプレイ。


クリックとぴったりシンクロしている時は本当に良いグルーブです。これが数分持てば言うこと無しです。


ところで…
彼の長所はそのグルーブもさることながら、なんといっても素直なところ。


「カウントを歌って」と言っても大概の子は途中で止めてしまうのですが、彼は言ったことを愚直に守りひたすらそれを続けることが出来ます。そういう生徒は後でグッと伸びてきますね。


言われたことを守れない
すぐに自分の解釈を入れてしまう


そういう生徒は伸びるのに結構時間がかかります。


自分の頭で考えることはプレイをする上でとても大切ですが初心者が基礎練習をする時にはネットで拾ってきた「なんとか奏法がすごい」みたいな余計な知識や情報は邪魔になるだけです。


せっかく習いに来ているんだから、変な自我は捨てて頭を空っぽにしてひたすら先生の言うことを聞いて与えられた課題に取り組んでみてはいかがでしょうか。


実はそれが一番の近道だったりしますよ。



1時間を通していろいろなバリエーションでひたすら8ビートを続けてレッスンは終了。


自宅でしっかりやってきてくれれば次のレッスンまでにはかなり安定してくるでしょう。


ちなみに…


私はクリックをウラで鳴らす練習が大好きで、ドラマーは練習時にはクリックは常にウラで鳴らしてりゃいいんじゃね?と思うほどです。8 ビートだけに限らずルーディメントなんかも含めて。


普段オモテ拍ばかりクリックを鳴らして練習していて、今一つクリックと上手く 絡めないとかクリック無しだと途端にリズムキープが崩れる人は是非クリックを ウラで鳴らす練習法を取り入れてみてください。