仕込みの重要性
ご存知の方も多いと思いますがJourneyのコピーバンドをやっています。
仕事ではありません。完全な遊びです。
ですが遊びといっても大人が真剣にやる『遊び』です。
いい歳をしたプロミュージシャンが仕事同様(なんだったら仕事以上に(笑))マニアックにこだわってJourneyをコピーし、演奏する…
だからこそ生まれる楽しさがあります。
今回は急きょHEYSKEさんというキーボードの方にピンチヒッターをお願いしたのですが、我々の意図をしっかりと汲んで事前準備(=仕込み)をかなり気合を入れてやってきてくれたので本当にありがたかったです。
コピーバンドはセッションと違って「なんとなくこんな感じだったよね」とか「自分らしくフレーズを変えてしまう」ということが許されない場面が多いのです。
特にキーボードの音色は重要で例えばSeparate Waysのイントロが別の音色だったら(いくらフレーズが合っていても)それだけで曲が台無しになります。
※ヴァン・ヘイレンの『JUMP』やヨーロッパの『FINAL COUNTDOWN』なども同様
そこをHEYSKEさんは非常に時間をかけてかなり本家に近い音色を作って来てくれました。
さらにフレーズも「ここだけは絶対に原曲通りでなければダメ」という部分は全部音を拾ってそれを譜面作成ソフトでビッチリ譜面におこして準備してくれていました。
タトゥーとか入って見た目はイカついですが、やっていることは非常に几帳面なA型でミュージシャンの鏡のような人です(笑)。
おかげで14日のライブは共演する我々も大変気持ちよく演奏することが出来、見に来てくれたお客さんにもその楽しさを十分伝えることが出来たと思っています。
何事もそうですが事前準備は本当に大切なのです。
我々くらいの年齢のミュージシャンともなれば事前準備なしでいきなり譜面を渡されてもそれなりに『こなした』演奏をすることは可能です。
繰り返しになりますが、セッションなど即興性を楽しんだり、何が飛び出すか分からない驚きを楽しむような現場ではむしろ事前に万全の準備を(あえて)しない方が良かったりすることもあります。
けれどコピーバンドはこれでもかというくらいに事前に準備して練習して本番に臨んだ方が確実に良い結果になります。
ワタクシ自身は元々バンドあがりなので何度も何度も練習することが体に染みついており、同じ曲を何度も演奏することは全く苦になりません。特に大好きなJourneyを最高のメンバーと一緒に演奏出来るのですから、練習は何時間続いても飽きませんでしたね。
次回のライブは10/18にいつもの八王子です。
Journey好きの方は是非お越しください。
お客さんの方も事前にEscape、Frontiersという二大ヒットアルバムだけでも予習してくると見る楽しさが倍増しますのでおススメです。
さらにYoutubeなどでいろいろなライブの映像を見ておくと「あ、このエンディングはあのバージョンと同じだ」とかいう楽しみも生まれますので、映像も是非いろいろとチェックしてみてください。
でわでわ。
■追記
うちのギタリストの佐々木氏は当然音のこだわりはハンパなく、目を閉じて聞いていると本当に目の前でニール・ショーンが弾いているかのような錯覚に陥ります。非常に贅沢な体験をいつも出来て幸せなドラマーです、ワタクシ。
■追記2
ワタクシは現在のJourneyのメンバー構成での演奏が好きなので、ドラムパターンやフレーズなどはディーン・カストロノヴァのライブバージョンをコピーするのを基本としています。
ディーンはそもそもスティーヴ・スミスのパターンやフレーズを良い感じで取り込んだプレイをしてくれるので、ディーンのプレイをコピーするだけで二人分のエッセンスをほどよく取り込んだプレイになってお得なのです^^