塩漬け人生1
以前書きかけで止めていた文章を、ギタリスト佐々木君のブログ に触発されて書きました。(その第二弾)
今回も長くダラダラいきます(笑)。
※主にプロミュージシャンを目指している人に向けて書いています。
いきなりでなんですが…
投資用語で
というものがあります。
例えば
『自分が買った株が値下がりをしてしまった時に、あえて損失の出ている状態で売ってしまうこと』
です。
なぜ損すると分かっていて売ってしまうのか。
なんで損を確定するようなことをするのか。
それは…
資産を守るためです。
なぜ損を確定することが資産を守ることになるのか。
それは
損を確定すればそれ以上損が増えることはないから
です。
単純な理屈です。
えっ?だってまた株価が戻してきたら損は減らせるかも知れないし、なんだったら儲けが出るかも知れないよ
確かにそうです。
けれど損切りをするのです。
だって
株が値を戻す保証がありますか?
その確率はどれくらいですか?
さらに値を下げたらどうしますか?
もしまた株価が戻してきたら
もしまた株価が値上がりすれば
などというのは希望的観測であり単なる願望です。そんな不確定な「たら・れば」に大事な資産を委ねられますか?マーケットは都合よくこちらの希望に合わせて動いてなどくれませんよ。
投資家(トレーダー)は損切りで損を確定することで資産を守りながら、使える資金で勝負を仕掛け資産を増やしていきます。
腕の良い投資家(トレーダー)がなぜお金を稼げるのかと言うと、別に未来を先読みする能力があってけっして負けないからではなく、損切りのタイミングが絶妙(=上手く負ける)だからです。
あまりに損が小さいうちにちょこちょこポジションを手じまいしていては損ばかりが増える『損切り貧乏』になってしまいます。
かと言って損があまりに大きくなってから損切りしたのでは投資に必要な最低限の資金まで失ってしまいます。
その辺りの「勝った時に取り戻せる程度に上手に小さく負ける」という見極めが絶妙なので勝ち続けられるのです。
では逆にダメなトレーダーとは?
答えは簡単です。
損切りが出来ないトレーダーです。
ちなみに損切りをしないで資金をそのままにして、ポジションをずっとホールドし続けることを「塩漬け」と言います。
これは資金が有効に活用できないだけでなく、さらに損失を膨らまし資産を危険に晒す可能性を帯びた最低の投資法となります。
最低だと分かっていてもこの道を選んでしまうトレーダーは驚くほど多いです。
なぜなら損失が確定することは非常に痛みを伴うからです。
「損をした」という現実を受け入れることは精神的にも資金的にもダメージです。だからどうしても「もうちょっと待てば値を戻すかも」という希望的観測に逃げるのです。
確かにそれで何度かピンチをかわせるかも知れませんが、遅かれ早かれ最後は間違いなく資産を吹き飛ばして相場から退場することになります。
損切りは痛みの伴う作業ですがもっと大きな視点に立てば絶対やらなければならないことなのです。
塩漬けは痛みを先送りしているだけで根本的な解決にはなりません。
で、ここからが本題です。
(前フリ長っ!)
前フリが長くなったので続きは次回にします(笑)。