いろいろと分かったこと
スティックの話題をたびたび書いていますが、私が最近練習時にメインで使っているスティックはマイク•マンジーニモデルという激重スティック。
普通のスティックがだいたい40〜50gなのに対し、このスティックは85gもあります。ほぼ倍近くですね。
昨日はジャーニーのトリビュートバンドであるご無沙汰バンドのライブが八王子のX.Y.Z.→Aでありまして、ついにこのマイク•マンジーニモデルを実戦デビューさせました。
重さが重さだけにいきなり実戦投入は出来ず、じっくり3ヶ月くらいかけて手首や腕を順応させて、ようやくデビューへとこぎつけました。焦っていきなり本番で使ったりしたら間違いなく手首を壊して、体も疲労でボロボロになることは確実ですから。
で、実際に本番で使ってみた感想です。
結論から言えば、今回のライブでこのスティックを使用したのは...
選択ミス(笑)。
これは単に会場のサイズにミスマッチだったということですが、八王子のライブハウスは基本的にお酒を飲みながら演奏を楽しむタイプの場所でドラムもマイクなど立てないで生音でお客さんに聞いてもらっています。
そのくらいのコンパクトな小屋でこのスティックを使うと音量がバカデカ過ぎてバンドのサウンドから言ってもバランスがちょっと悪くなってしまうんですね。
生音で大きい音がすること自体はとても良いのですが、やはりそれもTPOをわきまえないと単なる騒々しい音になってしまってお客さんには不快な思いをさせてしまうことになります。
これがアリーナクラスの会場とかだったらまったく問題なかったと思いますが、八王子のX.Y.Z.→Aでこのスティックで演奏する事は今後はちょっと無いと思います。
ただ裏を返せばそれだけ大きい音がするということは確認できたので、使いどころを間違えなければ非常に心強い武器になります。
それから練習時に使っているGig Gripsも実戦で初投入してみました。
これね。
※楽器屋さんで1280円くらいです。これも実際に本番で使ってみて分かって来たメリット、デメリットがありました。
【メリット】
手に汗をかいてもスティックがすっぽ抜けない
緩く握って叩けるので手や体が疲れない
【デメリット】
スティックが常に同じ位置(角度)でホールドされるのでシンバルに当たる位置も同じになってスティックが削れる位置が固定されてしまうので、スティックの消費が速い
マレットなどへの持ち替えが素早く出来ない
こういうのはやっぱり実際に使ってみないと分からないことなのでとても大きな収穫でした。
私としてはメリットはおそらくGig Gripsを使わなくてもある程度、実現出来るので、デメリットを考慮して本番ではGig Grips無しで叩く事を考えたいと思います。
まぁ、なんにせよ頭で考えて何もやらないうちからあーでもない、こーでもないと結論を出してしまうのは性に合わないのです。
実際にやってみて自分の体で経験して結論を出したいのです。
スティックに関しては、今後はもっと大きな会場で使う。
Gig Gripsに関しては本番では使わないで叩いてみる。
というのが今回の結論です。
ただ、今回はリハも含めれば25曲くらい重たいスティックで叩いたにもかかわらず、ライブ後に一切手首にも腕にも体全体にも疲労を感じませんでした。
これは(Gig Gripsのおかげもあったかも知れませんが)日頃の練習の成果だと思います。
3ヶ月前は一曲叩くだけで手首がもたなくなってしまったのに、毎日繰り返し練習していたら2ステージもつようになりました。
この年齢になってもまだ進歩する事は出来るのだと確信できた一日でした。