答え合わせ
ちょっと前のブログで若干謎めいたことを書いておりましたが…
私がストローク上達のために購入したリーサルウェポンはこれです。
そう、鋼鉄製のスティックです。
その名も
POWER WRIST BUILDERS
なんともカッチョいい名前です。
特筆すべきはその重さ。
なんと…
512g!!!!(1本あたり)
これでストロークのスキルを鍛えるのです。
わははは、すごいでしょ〜。
でも、ここで一つ大きな疑問が湧きますよね。
こんなもんで練習して手首壊したりしないの?
はい、その通り。
このスティックをまともにブンブン振り回したらものの数分で手首やっちゃいます。
だから初心者の人はこのスティックを使っての練習はオススメしません。
ってか絶対にやらない方がいいです。
この手のツールを筋トレグッズだと認識している人は手を出すべきではありません。(全く違います)最低でもリバウンドをコントロール出来るようになった中級者以上でないと効果よりも害の方が大きくなってしまうと思うので、シングル、ダブルがそれなりに出来るようになってから、さらに上を目指そうという時に使ってみるのが吉かと。
どうしても使ってみたい方は、どうぞ自己責任で^^
で、実際どうやって使うんだよって話ですが…
スティックを握る
と言いますが、実際はドラマーはみなさんが想像するほどスティックをギューって握っていません。
そんなことをするとリバウンドが死んでしまうし、スティックがミュートされて非常に詰まった音になってしまうからです。個人差はありますが、ドラマーはみなそれなりに緩く握っていると言っていいでしょう。
※ギューっと握るのはわざと詰まったサウンドが欲しい場合か、プレイヤーがど素人な場合(笑)。
緩く握りながらもスティックをコントロールするわけなんですが、このPWBを使って練習する時はそれこそ極限までグリップを緩くしてスティック自身のリバウンドを最大限活用しないとストローク練習が出来ません。
軽いスティックだとある程度自分の力(筋力)でねじ伏せることが出来てしまうので、正しくないフォームでも叩けてしまうんですね。
けれどPWBの場合はその重さゆえに筋力でコントロールすることは絶対に出来ません。下手に筋力でコントロールしようとすると確実に筋を痛めますから、必然的に脱力したストロークを強制的にやらされることになります。
その脱力状態で512gもの鉄の棒をコントロールするという、ある種矛盾したことを同時にやらなければならないところがこのツールを活用するミソです。
そう、つまり
強制的に正しい叩き方に矯正されるのです!(ダジャレかよ)
私の場合は少し前からマイク・マンジーニモデルという木製スティックとしてはかなり重たい部類のスティックを使用して練習をしてきたため、この脱力と言うことに関してはある程度アタマと体で理解をしていましたのでPWBを初めて持った時も、(その重さにはビックリしましたが)慣れるまでにそれほど時間はかかりませんでした。
もちろん現段階ではまださぐりさぐりの状態でゆっくりと手の動きを確認しつつ、指や手首のスキルを高める反復練習を慎重にやっているレベルです。
ついつい楽しくなって何時間もやりたくなるのですが、メーカーも「1日15分まで!」みたいなことをうたっているようなので、あまりやり過ぎないように注意したいと思います。
なおこういった特殊なツールを使った後は普段使用しているスティックを持つと感覚が違い過ぎて上手くコントロール出来ない(手が動き過ぎてしまう)ことがあるので、いつものスティックで練習して感覚を常に調整しておくことも重要です。
PWBで手の動きを矯正し、いつものスティックでそれを馴染ませる、みたいな感じでしょうか。
使い方を間違えると一気にドラマー生命を絶たれる危険なシロモノ、PWB。
こういうのに惹かれるんですよね〜、性格的に(笑)。
ちなみに重さは何段階も選べます。いきなり500g超えとか無謀なことをしないで通常に木のスティックよりもちょっとだけ重いくらいのものから始める手もあります。
使ってみたい方は是非アメリカのAmazonとかで注文してみてください。日本のAmazonでは残念ながら取り扱っていません。送料込で12000円くらいかかりますけど、一度買えば一生モンだし、上手く使えば短期間で劇的にストロークのスキルが上達するんだから安いもんです。
というわけで私のストロークスキルが短期間でどれだけ向上するのかも今後随時レポートしていきたいと思います。
乞うご期待^^
あっさり腱鞘炎とかになったら笑ってやってください(笑)。