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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

ある意味究極の競技

フィギュアスケートは技術的な頂点を極めるだけでは評価されない。芸術面ばかり強化してもやはりトップは取れない。トップを取るための戦略、演技構成などを含めた全ての要素を究極のレベルまで高める必要がある。


そこまでやっても最終的には審判によるきわめて主観的な判断基準によって評価を付けられる。どんなに難易度の高い技をキメても「出来映え」が悪ければ減点を食らう。


当然ホームタウンディシジョンはあるだろうし、審判の国籍が選手の判定に影響することもある(米ソが仲悪かった時代は本当に露骨に相手国の選手にひどい点を付けていた)。


さらには審判団への働きかけ、圧力、フィギュアスケートを統括する組織へのロビー活動なども有効だというまことしやかな話もある。


誰よりも速く、誰よりも高く、誰よりも遠くへ飛べば必ず一位になるという絶対的な基準がある陸上競技などとは違う難しさがある。


フィギュアスケートという競技で金メダルを取ることがどれだけ難しいことか。つくづくそういう道を選ばなくて良かったと思うし、それ以前にそういう才能が無くて良かったと思う。自分ならその厳しさに耐えられない。


だからこそそんな修羅の道を選びトップで頑張っている選手達を尊敬せずにはいられない。


とにかく…


浅田真央が最後の最後でベストの演技が出来て良かった。フリーの点数を見て「ショートで失敗していなければ…」というたらればは誰もが頭をよぎったと思うが、ショートであれだけの失敗をしたからこそ、開き直って出せた自己ベストなのかも知れない。


バンクーバーに比べて今回は選手のレベルが格段に高かった印象があるが、あれだけの選手の中にあってショートの16位から一気に6位まで順位を上げた浅田真央という偉大な選手に今はただ「おめでとう!」と言いたい。