良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

始めの一歩(2)

では8ビートをどう攻略してくのか。具体的に説明していきます。

※結構大事なことを書いてあるので「もう8ビートなんて叩けるよ」という方も是非一度目を通してみてください。


■最初に動かすのは…

ではなにはともあれ8ビートのパターンを叩いてみようと思いますが、最初に動かすのはどこだと思いますか?

「えっ?叩くんだから手じゃないの?」

普通はそう思いますよね。


でも、答えはNoです。


実は、最初に動かしていただきたいのは

「口(くち)」です。

正確に言うと口でカウントして欲しいんです。

とにかく最初はゆっくりめのテンポで「イチ・ニー・サン・シ」でも「ONE・TWO・THREE・FOUR」でもいいので数えてみてください。

さすがにこれが出来ないと言う人はまずいないと思います。

大事なのは「大きな声でカウントする」ということ。時々恥ずかしさのせいか、声が小さい人がいます。ドラムに負けないくらいの大きな声でカウントすることが肝なので是非大きい声でカウントしてみてください。

ドラムを叩くというとつい手足の派手な動きに目を奪われがちですが、手足は一見バラバラに動いているように見えて実は非常に規則正しく動いているのです。

その規則正しさの基準となるのがカウント。

カウント(基準)が無いままただ手足を動かすだけではリズムは刻めません。カウントを歌って、それに合わせて手足を動かすというのが正しい順序です。


■次は「左手」

カウントがしっかりと歌えるようになったら、次はようやく「手」の出番です。

スティックはまだ持たなくていいです。イスに座った状態で右手で右の太もも、左手で左の太ももを叩きます。

ではまず左手の解説から。(カウントは常に続けてください)

カウントの「2,4」のところで左手で太ももを打ちます。

ここまではほとんどの人がクリアできると思います。

気を付けて欲しいのはあくまでカウントがメインで手をそれに合わせること。いつの間にか手とカウントの役割が逆になってしまわないように

それから太ももを打った後、その手は優しくそのまま太ももの上に乗せておいてください。太ももから手が離れるのは打つ直前だけです。

さらに手を太ももから離す時は必ず力を抜いてダラーンとなった状態(幽霊のうらめしや~みたいな状態)で離すようにしてください。指先までピーンと力の入った状態はNGです。

まとめると...

大きな声でカウントを歌う。
2と4の時に左手で太ももを打つ。
打ち終わったら手はももの上に乗せておく。
手首は常にリラックスしていること。

ちょっとずつやることが増えてきました。この時点ですでにチェックポイントは4つほどあります。

初心者の人はいきなり全部のチェックポイントをクリアしようとしなくてもいいです。たった4つでも慣れていないと意外と頭が混乱するもの。そういう時はチェック項目を減らすのがおススメです。

例えば手首に力が入ってもいいから、2と4で打つことだけは確実にやる、とか。それがクリア出来たら手首のリラックスにも気を配る、みたいな感じです。

このように段階的にやることを増やしていくことで、後々手足をバラバラに動かせるようになります。今はその準備段階なので焦らないでください。

次回は徐々にパーツを増やしていきます。