上達が早い人1
■上達が早い人の特徴
同じ条件でドラムレッスンをしていても上達が早い人がいます。
そういう人の特徴として
「何か別の事をある程度のレベルまで習得した経験がある」
ということが挙げられます。
スポーツ系の部活動が一番分かりやすいんですが(サッカーでも野球でもバスケでもいいです)
「とにかくがむしゃらにやってそれなりに上手くなりました」
なんていう人はドラムをやっても上達のスピードが早い。
これは運動神経が良いとかいう話ではなく
根性があるからという精神論でもなく
「上達の過程を経験していて」
「どうやると上手くなるかを理解している」
からなんです。
要するに上手くなる道筋がイメージできている状態。
物事が上手くなる過程というのはジャンルが違えど実はそれほど大きく異なるわけではありません。こなすメニューの中身が変わるだけで、通る道は結構似通っていたりします。
先生から出された課題をただ漫然とこなしている人と「あ、これはきっとこういう意味があるんだな」「これを続けていると最終的にはこうなるんだな」というイメージを持ちながらやる人とでは結果に大きな開きが出てきます。
平たくいうと部活経験者は練習の意味、目的、反復練習の大切さ、目標設定などが分かっている人が多いのでドラムをやる上でもそれがプラスに働くことが多いのです。
■部活に限らない
なお、分かりやすい例として部活をあげましたが、これが料理でも茶道でもいいし、ゲームの攻略でもいいです。とにかく「継続的に努力をして上達した」という経験があり、その思考をドラムの練習に置き換えることが出来れば誰でも上達速度を上げる可能性を持っていると言えます。
■注意すること
誤解して欲しくないのは、あくまでここで言っているのは「上達速度が速い」と言うことのみです。上達が早いことと良いドラマーになることはイコールではありません。
ウサギとカメの話ではありませんが、要領が悪く飲み込みが遅い人が、着実に練習を積み重ね、いつの間にか上達の早い人を追い抜いて素晴らしいドラマーになっていたという例は少なくありません。
だから上達が早い人はくれぐれも油断しないように。また「自分はなかなか上達しない」という人も腐らず着実に頑張っていれば結果は自ずとついてきます。