良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

「悩む」と「考える」

taikomochiは悩み多き青年でした。

常にドラムの事で悩んでいました。

ある時、私の顔色がすぐれないことに気付いたのでしょう、母親が声をかけてきました。(うちは真向いが実家なのです^^)

「どうしたんだい」

「いや~、いろいろあってさぁ...」

みたいなやり取りがあって、ひとしきり私が悩みを吐露したところで、母が言いました。

「悩むんじゃなくて考えなさい」

「・・・・」


何気ない母の一言だったのですが、この言葉はなぜか自分の中にすごく響いたんですね。心の中に一筋の光が差した気がしました。

「そうだよな。いくら悩んでみても悩みは解決しない。だったら悩むのってバカらしくね?」

「それより、どうやったら解決できるかどんどんアイデアを出して行こう」

人間なんて単純なものですよね。

その日を境に私はスッパリと悩むことを止め、常に考えることに頭を使うようになりました。


考える習慣が身に付くとこれまで散々苦しめられてきた「悩み」は単なる自分にとっての「課題」でしかないことに気付きました。

課題には解決法があり、その解決法にそって適切に対処していけば必ずクリア出来ます。

感情を出来るだけ廃し、冷静に論理的に解決法を模索し実践する…

上手くいかなかったとしても「なんで上手くいかないんだ。ちくしょー」ではなく「そうか。では別のやり方を試してみよう」と気持ちをすぐに切り替えて対応する。

そんな生き方にシフトしてからは以前のように悶々とした思いに苦しめられることはほぼ無くなりました。

もちろんどうやっても解決できない悩みはあります。そういう時はその悩みの事はスッパリ忘れます。だって考えようが考えまいがその悩みが消えないんだったら考えるだけ時間の無駄だからです。


母は絵が趣味でもう何十年も描いています。

アマチュア画家ですがアマチュアなりにいろいろと悩んできたのだと思います。

そして母がたどり着いた答えが「悩むのではなく考える」であり、それを自分と同じように苦しむ息子に伝えてくれたのでしょう。


いろいと悩みがあって今苦しんでいる人は試しに一歩引いてその悩みの正体は何なのか分析してみてください。

そして改善出来そうな点を見つけて、そこから少しずつ改善してみてください。

完全に解決出来なくても悩みレベルが100から70に減るだけでもよしとしましょう。それだけだって随分と心は軽くなりますよ。


悩みの無い生活に誰しも憧れますが、それは無い物ねだりと言うもの。生きていれば常に何かしら問題が発生し、悩みも生まれます。

であるならば悩みと上手く付き合う自分なりのやり方・生き方を早い段階で見つけて楽に生きていった方が人生が有意義に過ごせる気がします。

一人で答えが出ないなら遠慮なく先生に相談してみてください。親や友達相手だとかえって言えないこともあるはず。そういう時は先生に思いをぶつけてみるのもいいでしょう。

たとえその場で解決しなくても思いを吐きだすことでずっと心は楽になるものです。

ではまた。