セッティングを大切に
私は個人練習などでよくサウンドスタジオノアのようなリハスタを利用するのですが、部屋に入ってドラムセットに座った時によく感じることは…
「このセッティングでどうやって叩くの?!」
スネア低っ!&傾き過ぎ!
タムの打面ガチャガチャで全然揃ってない。
シンバルの角度も全然揃ってない。
もちろんセッティングは十人十色ですが、個人の好みとかを超えて明らかにセッティングがメチャクチャで「これでは満足に叩けない」と感じる時があります。
初心者の方はセッティングの良しあしがそもそも分からないと思うので仕方ないですが、最低限タムの打面の高さと傾き加減、そしてシンバルの傾き加減くらいは揃えましょう。それは初心者でも出来ることです。
セッティングが出来ていないとなぜだめか。
もしあなたが苦手とするフレーズがあったとして、セッティングがいい加減だと
セッティングのせいで叩きにくいから苦手なのか
単に技術が足りないから苦手なのか
という原因の究明が出来ないのです。これは上達の大きな妨げになります。
スタジオに入ったらまずイスを好みの高さに調整。
イスを置く位置を決める。
次にスネアの位置と高さと傾きを決める。ハイハットもこの時に決める。
※ドラマーに近いパーツから決めていくとスムーズです
その後タムの位置、高さ、傾きを決める。
再度にシンバル類の位置と傾きを決める。
セッティングをおろそかにしては上手くなるものもなりませんよ。
不思議なものでドラムセットに座っただけで私の前に叩いていた人が上手いか下手かはある程度分かります。
セッティングはただそこにパーツが並べてあるだけでなく、上手い人はなぜそれがその位置になくてはならないのかというこだわりを持ってセッティングをしており、そのこだわりがセットに座った瞬間に伝わってくるのです。
「ああ、この人のセッティングは私とは全然違うけれど叩きやすいなぁ」
ということはたまにあります。
上手い人はただ技術が上手いだけでなく、その上手さを最大限引き出せるようなセッティングをしているのです。
今よりももっともっと気を使ってください。
そして私が「なぜそれをそのようにセッティングしたのか」と尋ねてもスラスラ答えられるくらいこだわってもらいたいものです。