身の程知らず
意味:自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと。
アマチュアの人がバリバリのプロの人を名指しして「あんなの大したこと無い」とか言っているのをたまに耳にします。
あ、それ・・・
若かりし頃のワタクシです。
(ぎゃー恥ずかしー)
俺は上手い。
俺は凄い。
あいつは大したこと無い。
20歳くらいの私のアタマの中はそんな感じでしたね。
いわゆる天狗ってヤツですか?(笑)
穴があったらあの頃の自分をタコ殴りにして埋めてやりたいです。
井の中の蛙とはまさにこのこと。
プロになって痛感したのはとにかく
『上には上がいる』
ってこと。しかもその『上』ってのがとてつもなくレベルが高い。
遠くから見てたら富士山なんてただの山ですけど、近くに行ったらとてつもなくデカい山でしょ。で、実際に登ってみたら「いつになったら頂上に着くんだよ」っていうくらい死ぬほど苦しいでしょ。そんな感じです。
自分がプロになってみて初めて「あんなの大したこと無い」ってバカにしてたミュージシャンがとてつもなく上の存在だと思い知ることになります。
だからプロの人達はみな謙虚です。「俺は世界で一番だ」なんて言う人はいません。現場で自分より凄い人達と何度も出会っているからです。口ではデカいことを言う人も実は陰では猛練習しています。
他人についてあれこれ批評したり批判したいなら評論家になりましょう。
ミュージシャンなら音で勝負しましょう。
さて、あなたはどっち?