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良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

ドラマーの味方 ~メトロノームとの付き合い方(オマケ)~

ドラム 練習

メトロノームはドラマーのテンポキープ力を強化してくれる心強い味方だと書いてきましたが、別の意味でも強力な味方なのです。

 

私はリハの時もメトロノーム(クリック)は常に使う準備だけはしています。それは自分の身を守るためです。


どういうことかと言うと...


リハーサルの時に「なんか曲のテンポ速く(遅く)ない?」とか言われたことはありませんか(私はよくありました)。

 

こんな風に言われたら誰だって「あれ?いつもと同じ風に叩いたけど速かった(遅かった)かな...」とちょっと不安になりますよね。

 

でも果たして本当にドラマーが走って(モタッて)いたのでしょうか。

実はそうでない場合もたくさんあるんですよ。


1.
実は言った人も必ずしも確信があって言っているわけではないケース。なんとなくそう思ったから言ってみただけ。

 

2.
実は言った本人が走って(モタッて)いるケース。それに気づかずドラマーに原因があると勘違いしている。

 

3.
自分の調子が悪いのを他人(この場合はドラマー)のせいにするケース。たまにいます、こういう人。

 

4.
誰か別のメンバーが走った(モタッた)ためにドラマーがそれに引きずられて走った(モタッた)ケース。これもよくあります。


本当にドラマーに原因があるのだったら修正すべきですが、そうでないのに「どこがマズかったんだろう」なんて思い悩むなんてバカげていますよね。

 

だから自分の身を守るためにも私はリハの時もメトロノームをイヤホンで聞きながらドラムを叩くことはよくあります。少なくともこれでテンポが速いとか遅いとかいうくだらないイチャモンからは解放されます。

 

「クリック聞いているから前回のリハとテンポに関しては全く同じだよ」と自信を持って言い返すことが出来れば...

 

1.のケースはクリアです。「テンポがいつもと違うと思ったけど、俺の気のせいだったか」となります。

 

2.についても「ドラマーが原因じゃないとすれば原因は別のところか」となります。言った本人自身に原因があると気づくかは分かりませんが(笑)。

 

3.については「でもなんか違うんだよな~」みたいに粘る人がいますが、少なくともドラマーのテンポキープが問題ではないことが明確なので「じゃ、どこに問題があるか確認しよう」と建設的に話を進めることが出来ます。

 

4.については犯人捜しが出来ます。「走って(モタッて)たのはお前かっ!」みたいな(笑)。


特に新曲をみんなでアレンジしているような時はドラマーはメトロノーム(クリック)を使った方がいいと思います。まだバンドメンバーの中にも共通のテンポ感が出来上がっていないので、次のリハで「あれ?この新曲ってこんなにテンポ速かった(遅かった)っけ?」みたいなことがよく起こりますから。

 

ドラマーだって人間ですから機械みたいに毎回完全に同じテンポで叩くなんてことは出来るはずがありませんし、他のメンバーの演奏の良し悪しに引きずられることはあります。

 

そういう人間臭さを当たり前のこととして許容してくれるメンバーと一緒にやれるといいのですが、世の中そういう人ばかりではありません。

 

だから自分の身を守るためにもメトロノームという心強い味方をいつも傍らに置いておくようにしています。


■追記

人間が演奏しているのですからバンド演奏には当然出来・不出来の差が出ます。

 

そんなことは当たり前なのですが、演奏が良くない時になぜかそれがすぐにドラマーのせいにされることが多いのです。

 

これはドラムマガジンで海外の有名ドラマーの座談会みたいな企画があった時にみんなが口を揃えて言っていましたから間違いありません。世界の一流のドラマーでさえ、演奏が良くない時は「お前が悪い」と犯人扱いされるのです。

 

確かにドラマーはリズムの土台をつかさどり、テンポを守るパートなので少し調子が悪いだけでもバンド全体に影響が出てしまう重大なポジションであることは事実。

 

だから他のメンバーからの攻撃の矢面に立つのも致し方ありません。

 

けれど明らかに自分が犯人でないとか、犯人が誰か分からないのにドラマーが一方的に犯人扱いされるのも酷い話です。

 

私は若い頃は根が真面目だったので(笑)、他のメンバーから何か言われると真に受けてもの神経を使ってドラムを叩いたりして、逆にプレイが良くなくなるなんてことがありました。

 

みなさんはそういうことのないようにメトロノームを積極的に使っていきましょう。

 

ただしくれぐれもメトロノームに気を取られ過ぎて演奏がおろそかにならないように気を付けてください。正しいテンポをキープすることも大事ですが、あくまで他のメンバーとのアンサンブルが犠牲にならないレベルでやらなければなりません。

 

なお私が言っているのはあくまで

「テンポに関してはメトロノームでいわれなき誤解を受けたり、攻撃されたりすることから身を守ることが出来る」

という話です。

 

テンポは同じでも全然違うニュアンスで叩いたらそりゃ他のメンバーから「おい、前回のリハと全然違うぞ」と指摘はされます。

そこは間違えないように。