さらに美味しくなりました???
食品でも飲料でも「さらに美味しくなりました」と、味のリニューアルをする製品が多いです。
売れ行きが悪い時だけでなく売れ行きが良くてもさらにそれを伸ばすためにやるケースも多いように思います。
ただ、残念なことに
さらに美味しくなったためしがない(笑)。
大概「なんか前のほうが俺は好きだったけどなぁ」という結果になることが多いです。
お酒を飲めない人には分からない例えで申し訳ないのですが...
例えばプレミアムモルツはやっぱり初期の頃の味が好きです。初めて飲んだ時「これは久しぶりに美味いビールが出てきたな」とワクワクしたものです。一番搾りなんて発売当初は感動すら覚えましたよ、あの味に。
それが今はどうでしょう。いつの間にか最初の頃の尖った感じが薄れよくある感じのよくあるビールの味に近づいてしまいました。
ま、これはビールに限らず言えることなんですけど…
おそらく消費者アンケートなんかを取って、より支持の多い味に近づけて行くんでしょう。企業は売上を第一に考えるのでその行動自体は理解出来ます。
ただそれにより商品の個性は確実に失われ、私のようなプレモルファンも失っていきます。
企業としてそれが難しいことは分かりますが「なんと言われようともうちはこの味で行きます」という気概を感じたいです。
音楽の演奏もそうですよ。
他者からの評価でオロオロせず「私はこれで行きます」という一本筋の通った演奏は聴衆の心をつかむものです。
「自分は何をしたいのか」を最優先に考えてください。
今は何が流行っていて、何が受けそうか、みたいなマーケティングをして音楽性を決めるのはミュージシャンのやることではありません。
※事務所やレコード会社が市場の動向を分析してアーティストに「こういう音楽をやりなさい」と指示することは否定しませんし、アーティスト自身もそれを理解した上でやるのであれば別に構いません。
ただ、それで売れるという保証はどこにもありませんし、えてして売れないものです。
やりたことをやりましょうよ。