好きなドラマー(11) ~Dennis Chambers~
日本ではデニチェンという呼び名でお馴染みのスーパードラマーです。
Dennis Chambers
現在の黒人スーパーテクニックドラマー達の先駆けとなった人。彼らの中でデニチェンの影響を受けてないドラマーはいないんじゃないかというくらい影響力の大きな存在です。
デニチェンの前にビリー・コブハムというこれまた偉大なドラマーさんがいましたがデニチェンはスピードでビリーを軽く上回っていました(ビリーも十分速いんですけどね)
プレイスタイルは黒人さんによくある、というかデニチェンがこのスタイルを確立したようなもんですが...
グルーヴめちゃくちゃ気持ち良い
ストロークテクニックがアホみたいにすごい
複雑なフレージングも楽勝
という感じです。
私は大学生の頃初めてデニチェンを知ったのですが、最初に聞いた第一印象は実はそれほど良くなかったのです。
当時デニチェンはジョン・スコフィールドのバンドで叩いていましたが、ジョンスコの曲ってなんか掴みどころがなくてわけのわからない曲が多かったので(すいません(笑))デニチェンの良さが全然わからなかったのです。
なにせ当時はカシオペア小僧でしたからね。ジョンスコをすんなり受け入れられるはずがない。
けれど何度も聞いているうちにジョンスコサウンドにハマってしまい、結果的にデニチェンにもどっぷりハマることとなりました。それ以降はずっと大好きです。
デニチェンが世界にその名を轟かせるインパクトを与えた演奏といえばバディ・リッチメモリアルコンサートでのドラムバトルでしょう。
グレッグ・ビソネットとルイ・ベルソンとデニチェンというラインナップだったのですが、デニチェンだけ別次元のスピードでこれが同じ人間かと思うくらいでしたね。(他の二人も十分すごいのに)
その後もジャズ・フュージョン界のみならず歌ものでも活躍し(サンタナとか)現在にいたります。
一時期病気で激ヤセして死んじゃうんじゃないかと心配しましたが、ほぼ完全復活したようで今はまた元気なサウンドを聞かせてくれています。
いつまでも自分のアイドルドラマーです。