好きなドラマー(12) ~Tony Royster Jr.~
世界中にスーパープレイヤーはゴロゴロいますが、この人はまぎれもなく天才中の天才。
もうオーラが違いますね。
Tony Royster Jr.です。
10歳くらいからもうメチャクチャ上手くてデニチェンとかと共演していました。その時点で普通に一流ドラマーと同等の演奏力を発揮。とんでもない子供が現れたと驚愕しました。
※14歳の時点でフレーズの多彩さではデニチェンを上回っています。
そして10代後半くらいでデニチェン(超一流)とほぼ並び、20代でテクニック、スピードともにデニチェンを追い越してしまいました。
※3:20あたりからのトニーのソロは明らかにスピードでもデニチェンを上回っています。さらにフレージングの難易度も高い。デニチェンは速度は速いですがフレージングがある程度限定されています。一方のトニーの方は速度を犠牲にせずフレージングの自由度も極めて高いというところが恐ろしいです。どのような頭の構造をしているのでしょうか(笑)
ドラマーならデニチェンをスピードで追い越すってことがどれだけものすごいことかわかると思いますが、いるんですねアメリカにはこういう人が。
演奏スタイルは最近の黒人超絶ドラマーによくいるタイプです。(よくいるってのがまたwww)
メチャクチャ気持ちいいグルーヴと
恐ろしいストロークスピード
加えて複雑なフレージング、変拍子、奇数連符も難なくこなす
フレージング先述したとおり明らかにデニチェンを上回っており、デニチェンの進化系といったらいいんでしょうかね。とにかく新世代を引っ張る別次元の存在です。
さらにトニーはスピードもさることながらその持続力がすごいんです。超高速連打を結構長い間続けることが出来ます。
黒人ドラマーで凄まじいストロークテクニックを持つ人は実は結構いるんですが、瞬間速度だけ速い人もいます。けれどトニーほどの持続力のある人はそうはいないんじゃないでしょうかね。これは練習しても限度がありますから天性のものでしょうね。
あとは超高速ストロークの時の音量が大きいというか音の粒立ちがすごい。印象的な動画があるので紹介します(トーマス・ラングとのドラムデュオです)。
※8:20あたりのドラム・ソロの掛け合いを見てもらうとよく分かると思います。
トーマス・ラングは誰もが認めるスーパードラマーで音量もものすごいと定評がありますがさすがに超高速ストロークでは音もサラサラになって音量も下がります(これは普通のこと)。
ですがトニーは超高速ストロークになってもフォームがあまり小さくならず音の粒立ちもタイトなままです。
Tonyモデルのスティックを私も持っていますが、実はすごく細くて直径が14mmありません。それでいてトーマスと同等かそれ以上の音量を叩き出すということはストロークのスピードが驚異的に速いということなのだと思います。
間違いなく彼は世界の頂点の一人ですが、いつか彼をも凌駕するドラマーが現れるのでしょうか。
見たいような見たくないような...
最後は比較的軽めなものを。