穏やかに
2011年4月、三陸まで物資を車で運びました。
当然カーナビを使って行ったんですが、目的地が近くなるとカーナビは全く役に立たなくなりました。
道がそもそもない。
あっても通れない。
目印となる建物が存在していない。
ガレキがもう見渡す限りずーっと辺り一面広がっていてあたりを埋め尽くしていました。
病院が目に入ったのですが、4階部分に漁で使う網が引っかかっていました。
「あの高さまで津波が到達したのか...」
言葉を失いました。
ガソリンスタンドらしきものが目に入りました。鉄骨がものの見事にグニャリと曲がっていました。
「今また地震があって津波が襲ってきたら、俺確実に死ぬな...」
そんな考えがアタマをよぎりました。
自然災害の前では人間は無力だよなぁ...
東日本大震災では津波で多くの人が亡くなりました。にもかかわらず世間の注目はもっぱら原発原発です。
確かにそこを考えることも大切でしょうが、せめて今日くらいは穏やかに亡くなった方々のご冥福を祈りたいと思います。