好きなドラマー(19) ~Omar Hakim~
気持ち良いドラムの代名詞のようなドラマーです。
Omar Hakim(オマー・ハキム)
ジャズ、フュージョンから歌ものまで幅広くいけます。
ジャズ系としてはウェザーリポートで名を売ってその後数多くのセッションで名演奏を残しました。
歌もの系はStingのバックでしばらく叩いていましたし、デヴィッド・ボウイの「Let's Dance」のドラムはもはや伝説ですね。一時期ジャニーズ系(SMAPなど)の曲で多数叩いていましたが、どれも本当に素晴らしいものでした。
技術的には最近のスーパー超絶系ほどのストロークテクニックは持ち合わせていませんがナチュラルなジャーマングリップのしなやかなフォームから繰り出されるストロークは歯切れよく音の粒立ちがハンパないです。
計算しつくされたフレーズを叩くというよりは感情にまかせてビシビシキメていく感じのドラミングが多いので、あまり「これがオマー・ハキム奏法だ」みたいなものはありません。だからコピーはしにくいです。そもそもそのグルーヴはマネ出来ないし^^
セッティング面で気づいたことは...
タムのセッティングは結構ユニーク。かなり傾いていてスネアとの段差がほとんどありません。移動はとても楽そう。
逆にハイハットは高めにセッティングしてありスネアの段差がかなりあります。大きなフォームでも余裕でスネアを叩けるようなセッティングとなっています。
ファストでもスローでもタイトでもルーズでもどんなパターンでもグルーヴさせてしまうオマーですが、特筆すべきはシャッフルの演奏。
ジェフ・ポーカロのようなタイプとはまた違った柔らかいシャッフルで、初めて聞いたのはジョン・スコフィールドの曲だったと思いますが、あまりの素晴らしさにしばらく口あんぐりでした。
オマーの名演奏はたくさんありすぎてYoutube動画を紹介していったらきりがないのですが、今回はあえてそのシャッフルの曲を貼っておきます。
あともう一曲貼っておきます。
これはバディ・リッチメモリアルコンサートでの演奏なのですが、周りのメンバーがみんなタキシードとか着ているのに一人だけTシャツにジーンズ。しかもダサいウェストポーチ付けてるし...(笑)
こんな自由なオマーも大好きです。