好きなドラマー(20) ~Manu Katché~
私がシャッフルの名手だと思っているドラマーが3人いまして...
オマー・ハキム
そして3人目がこの
マヌ・カッシェ(カッチェ)
です。
※バーナード・パーディーは別格なので除く
実はマヌ・カッシェのことは最初は全然好きじゃありませんでした。
確かSTINGの2ndアルバム(Nothing Like the Sun)で初めてマヌのプレイを聴いたのですが「なんかスネアのフィルがうるせえな」 とかいう感じでぜんぜん良い印象ではありませんでした。
その後しばらくは全然興味のない期間が続いたのですが、Tears for Fearsというバンドを好きになりまして、そこで叩いているマヌの演奏を聴いた瞬間に印象が180度ガラリと変わりました。アルバムは「The Seeds of Love」です。
特にこのアルバムの2曲目(Badman's Song)のイントロのドラムでガツンとやられまして、そこからはもうずっと好きです、マヌ様。
プレイスタイルはオマー・ハキムほど暴れん坊ではありません。ですが自由奔放な演奏スタイルに変わりはありません。
フレンチグリップで結構無造作に叩きます。あまり基礎練習をみっちりやってこなかったのではないかと思うくら自由なフォームです。
けれどそこから繰り出されるグルーヴがとにかく素晴らしいのですね。一時期世界一ギャラが高いドラマーという噂がありましたが、あながちウソでは無い気がします。
しなやかで柔らかく気持ちよさを極限まで突き詰めたようなドラミング。
それがマヌの持ち味です。
マヌも名演奏が多すぎて絞れないのですが、私が中でも気に入っている2曲を貼り付けておきます。