好きなドラマー(22) ~Marco Minnemann~
変態系の二人目です(笑)。
Marco Minnemann(マルコ・ミネマン)
初めてこの人のDVDを見た時は本当にビックリしましたね。
超絶スーパーテクニックを持ち合わせているのになんともグルーヴがしなやかで気持ちいい。
こういう系統のドラマーとしては珍しいタイプです。
グリップはオーソドックスなフレンチグリップがメインでたまにモーラー的な腕の使い方もするようです。指は相当鍛えてあるようでフィンガーコントロールが素晴らしいですね。そのせいもあってとにかく音がクリアできれい。
セッティングはこの手のドラマーにはよくあるめちゃくちゃ複雑系(笑)。
特筆すべきはその足元。特に左足側はペダルがいったい何個あるんだよ、というくらいセットされています。マルコは足が長いから届くけど、これ絶対俺なら届かねーな(笑)。
パターンはそれらのペダル類を踏み分けながら四肢の独立を駆使したユニークなフレージングがマルコの十八番です。下半身で7拍フレーズ踏みながら、上半身で9拍フレーズ叩くとか平気でやります。頭の中がいったいどうなっているのか覗いてみたいです。
そしてヴァージル・ドナティ同様マルコも作曲ができます。(ギターが上手い)彼の場合も自分の特性を活かせる曲を書けるので、ドラマーとしては非常に有利ですね。彼が書く曲はとてもユニークでロックともフュージョンとも呼べないような不思議なジャンルです。でもとてもいい曲だと思います。
こなせる曲のジャンルは多岐にわたっていてジャズからヘビーなロックまでなんでもいけます。ヴァージルとかに比べると軽い印象なのでヘビーロックは向かないのではないかと思うのですが、意外とそっち系の人たちとのセッションもやっているので実際はそれほど軽くないのかも。
2011年くらいにDream Theaterのドラマー決定オーディションがあった時、マルコにも声がかかりました。最終的にマイク・マンジーニに決定したのですが、メンバーから相当気に入られたようで二次オーディションに進んでいたし、他のプロジェクトで共演したりもしていました。
とにかく変幻自在のスーパープレイヤーで今後もあちこちのステージで見かけることでしょう。大好きなドラマーです。