好きなドラマー(24) ~Dylan Elise~
さて普通ならここで変態系ドラマーの4人目トーマス・ラングあたりをご紹介する流れですが...
私トーマス・ラングはいまいち好きになれないのです。今は意外と好きになってきましたが、どうにも第一印象があまり良くなくてそのトラウマが...^^
ま、そんなこともあり今回は別の変態(笑)をご紹介します。
日本での知名度はほぼゼロに等しいこの方。
Dylan Elise
なにがすごいって、この動画を見ればわかります。
世界中が度肝を抜かれた映像がこちら。
ドラムプレイだけでも世界最高峰レベルのことをやっているのですが、当時
なんと16歳!
もうあり得ないでしょう。この完成度。
こんなのが隣町の高校にいたらドラム止めるわ。
どんな練習をしたらこれほどまでにドラムが上手くなるのか...
全く理解できません。
Tony Royster Jrは天才中の天才ですが、Dylanも全く負けていません。
最近二人はどこかの会場で遭遇したみたいですが、この二人にドラムバトルとかやられたらペンペン草も残らない焼け野原になることでしょう(笑)。
グリップはレギュラーグリップ。モーラー系の動きを取り入れながら通常のストロークをこなし、移動もしなやかにキメます。ただし最近はマッチドで叩くこともこの当時に比べるとかなり増えました。(レギュラー奏者のマッチドへの移行が結構多い気がします)
レギュラーとはいえストロークの速度はおそろしく速く、ヴァージル・ドナティなどにも一歩も引けを取りません。もしかしたら単純な速度だけでいえばヴァージルよりも彼のほうが上かも知れません。
プレイスタイルは主にジャズ、フュージョン系から歌ものあたりまでだと思います。どんな複雑な曲調でも楽勝で叩きこなしてしまいますが、シンプルなプレイもこれまたGOOD。死角はありません。
ただし、彼がヘビーなロックを演奏しているのは見たことがありませんのでそのあたりは未知数です。
テクニック的にはストロークのスキルの高さもさることながら四肢の独立が素晴らしく、神保さんがやるような4wayをさらに複雑にしたようなヴァージルやトーマス・ラングレベルのコンビネーションもらくらくこなします。
また叩く以外にもエンターテイメント面でも抜かりはなく、スティックトリックも何種類も持っていてプレイ中に難しいトリックを完璧なまでにキメて観客を楽しませてくれます。
彼のプレイには本当に死角がない上にまだ若いので伸びしろがあるという、世界でももっともおそろしいプレイヤーの一人です。
今後さらにどこまで突き進んでいくのか楽しみです。
※彼は今メチャメチャマッチョです。