良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

意外でした(George Kolliasの件)

久しぶりにドラムマガジンを買いました。フットワーク特集だったからです。自分にとっては足は永遠の課題なもので。

付録としてGeorge Kollias(超絶にツーバスがすごいお方)のレクチャーがDVDで付いていたのでさっそくチェック。これが結構予想外の説明だったので興味深かったです。

 

■「右足がメインで左足はスレーブ」という割り切り
あれだけツーバスがすごいのでさぞかし「両足を徹底的に鍛えるんだ」と言うのかと思いきやさにあらず。「ドラムを叩いていたら95%〜97%くらいは右足メインなんだから左足を右足と同じくらいのレベルまで鍛えるなんてナンセンスだよ」というようなことを言っていてまずビックリ。

言われてみればそうなんですけどここまで言い切っちゃうってすごい。プレイ中も右足をリード、左足はスレーブという風に役割を割り振ってあくまで右足メインで考えているそうです。

ま、このあたりはGeorgeのプレイスタイルにもよるところが大きいでしょう。彼はスピードはめちゃくちゃ速いけれどもフレーズ自体はシンプルです。だから右足と左足の役割分担を明確に割り振ってしまう方がプレイがやりやすいのだと思います。

一方Virgil DonatiやMarco MinnemannやThomas Langなど足を手と同じように駆使するようなタイプのプレイヤーは、左右の足ができるだけ同レベルのスキルになるような鍛え方をしていると思いますしMike Manginiなんて完全左右両利きなのでそれこそ右足と左足は完璧に同レベルで揃うくらい鍛え上げていることでしょう。

ですからあくまで「Gerogeはこう考えている」という話ですね。

 

■「スウィベル奏法は重要ではない」
Georgeのトレードマークにもなっているスウィベル奏法ですが「重要ではない」と言い切っています。あくまでモーションでありテクニックではないし、体のバランスを取るのに役立っていはいるけれどスウィベルではスピードアップは見込めないというのが彼の見解です。スピードのためにスウィベルを必死こいて練習している人にとっては驚愕の事実ですね(笑)。

確かに彼のスウィベルは一打ごとにカカトが規則的に動くわけではなくもっと自然に左右に揺れる感じで補助的な動作であることがうかがえます。私も高速でツインペダルを踏む時に左足のカカトだけがナチュラルに左右に小刻みに揺れることがありますが、それと似たような感じかもしれません。

とはいえこれはあくまでGeorgeの意見であって実際スウィベルを効果的に使えればスピードはアップすると私は思いますし、そういう動画がたくさんYoutubeでも確認できます。スウィベルに取り組んでいる人は今後も是非続けてみてほしいと思います。

 

これ以外にもフットワークに関する興味深い情報が盛りだくさんなのでドラムマガジンを是非購入して読んでみてください。