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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

レターポットが動き出した(4)

【注】
レターポットが始まった当初は「換金機能は必要だ」との立場でした。その後いろいろと考えに考えた結果「換金機能はなくてよいのではないか」という結論に至りました。現在は「換金機能必要なし」の立場です。

 

(3)からのつづき。

さてここまで散々今のレターポットに批判的なことを書いておきながらなんだが、私は今の換金性のないレターポットに大いに期待している。

私のように今のレターポットに「このままでは普及しないで廃れる」という危機感を感じるのはある意味極めて普通の感覚だと思うし、おそらく同様に感じる人はかなり多いのではないだろうか。

けれどそんな中においてもキンコン西野には勝算があるようだ。少なくとも彼の頭の中には「言葉で回る経済圏」が十分に機能している未来がハッキリと見えている。そしてそれを実現するために日々動いている。

私もその未来を見てみたい。私の危惧などあっさりと吹き飛ばして小気味よく言葉で経済が回る時代を体感してみたい。

現状レターポットの登録者数は順調に伸び一万をあっさりと超えたようである(2017年12月31日現在)。ただこれはある種のご祝儀相場的な勢いであって興味本位で登録をしてくれた人が多数含まれているはずだから油断はできない。

このまま利用者が増え活発にレターのやり取りが行われるのか、すぐに飽きられ利用者数が頭打ちになり勢いが終息してしぼんでいくのか。真価が問われるのはこのあとである。

換金性という大きなメリットを捨ててまで未来に賭けたのだから、このサービスには絶対に成功してほしい。

「レターをもらってほっこりしました」「心が温かくなりました」も最初のうちはいいがそれだけで引っ張り続けるのはやはりキツい。誰にでもわかる「他のメッセージサービスとはここが全然違う」というところが明確に打ち出せたらいいのだけれど。

利用者からどんどん新しい使い方のアイデアが出てくることを期待している。

 

■追記1

「レターポットは換金できない」と書いてきたが実はやり方次第で換金に近いことはできる。実際にそのような使い方をしている人もちらほら見受けられる。

 

■追記2

本来有料で行うサービスに対しレターでの支払い(?)OKを打ち出す人がちらほら出てきている。例えば私なら「本来一時間5000円のレッスンを800レター(4000円相当)でやりますよ」というような感じ。

そこに割安感や特別感があればレターで払いたいと思う人は必ずいる。経済圏を作るにはこうした動きが不可欠で、レターによる支払い可能なサービスがどこまで広がるかがレターポットの成否を決める大きな鍵の一つだと思う。

 

※敬称略について
普段私は「西野さん」と書いていますがあえて「西野亮廣」とか「キンコン西野」と書くときがあります。スポーツ選手のファンがその選手のことを呼び捨てにする感覚に近いです。

※感想などレターポットでいただけたらうれしいです。

『たいこもち(滝本)のレターポット』