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【レターポット】「レターポットエクスチェンジ」考察 〜私ならこうする〜

ども、ドラマー/ドラムインストラクターの"たいこもち"こと滝本です^^

近いうちに音楽系とレターポット系でブログを分けます。

 

さて、今回はレターポットコミュニティの一部で話題になっているサービス「レターポットエクスチェンジ」について。私なりに意見を述べたいと思います。

※レターポットエクスチェンジの詳細は以下のブログをチェック
ameblo.jp

レターポットエクスチェンジのサービス内容は要約すると以下の2つ。

  1. レターが買えない人のための購入代行サービス
  2. レターの買い取りサービス

では個別に見ていきましょう。

 

1.レターの購入代行サービス
利用者はレターの代金に加え、購入代行手数料(1レターあたり5円)を負担。

【1000レター購入のケース】
 レター代:5400円
 手数料:5000円
 合計:10400円
 ※振込手数料は(おそらく)利用者負担

ブログ内に最低購入代行レター数の記載がないが、ここは設定するはず。また端数が出ると計算が煩雑になるので100レター単位などと設定してくると思われる。

 

■疑問点
・手数料のレートについて
 高過ぎないか。なぜこのレートにしたのかの根拠が明確でない。
・ニーズについて
 現状、善意でレターを贈り合うことが常態化している中で、わざわざ有料のサービスを利用するユーザーがいるのか。
・メリットについて
 メリットとして「『受け取ったレターの総数』が加算され」ること挙げているが、他者への貢献の実態が伴わない受け取りレター数の増加をメリットと呼べるのか。

 

2.レターの買い取りサービス
利用者のレターを買い取るサービス。要するに「レターの換金」サービス。
買い取り開始時期:未定
 ※買い取り代行の純利益が30万円を超えたらサービススタート
買い取りレート:未定
 ※「販売価格よりずっと安い」とのことなので1レターあたり2円〜3円あたりか
最低買取レター数に関する記述がないが、こちらも設定すると思われる。

 

■疑問点
・サービス開始時期について
「買い取り代行事業での純利益30万円」という設定は厳しくないか。買い取り代行で30万円の利益を出すには単純計算で60000レターの代行実績が必要となる。一人あたり300レター購入したとしても200人の利用がないと30万円に達しない。
そもそものニーズが不透明であることに加えて、設定金額が厳しいので、買い取りが永遠に始まらないおそれがある。
 

レターポットエクスチェンジの目玉である換金が機能するためには、購入代行がしっかり利益をあげなければならないのですが、そこがそもそも怪しいのでなんとも難しいモデルとなっています。

 

購入代行が機能するためには今後レターポットの運営がインフレ抑制などのためにレターの販売規制を行うなどの動きが出たときになると思います。ただ、当面その動きはないと思いますのでこの高レートで利用する人が果たしてどれだけいるか...。

 

■私ならこうする(かも?)
私ならいきなり購入代行と買い取りを同時に始めます。購入代行で利益が出てから...とか待ちません。しかも購入代行も買い取りも1レターあたり5円です。要するに儲けは無し。むしろ持ち出しw

 

レターポットエクスチェンジのビジネスモデルのどこに一番違和感を感じるかというと、思いっきり既存の経済圏のやり方をレターポットのコミュニティに持ち込んでいるところです。

まず利益を確保して、それから買い取り...

通常のビジネスだったらそれは全然ありでしょう。けれどレターポットのコミュニティにおいては先にgiveがあったほうが圧倒的に信用を勝ち取れることが明らかになっています。「マネタイズは先送りにしてまず信用を稼ぐ」という革命のファンファーレ方式のほうがユーザーの支持を得られると思います。

 

そもそもこの換金所は「レターポットの普及が目的」と明言しています。だったら変に利ざやを稼ぐようなことは止めて等価交換でガンガンレターを換金していった方がいい。別にこの換金事業で食っていくわけじゃないんでしょうし。

 

一見レターポットエクスチェンジの運営さんには全然利益がないように見える(実際に経済的な意味での利益はひとまずない)けれど「こいつレターポットの普及のためにここまでやるのかよ」と思われたら応援してくれる人は必ず出てくると思います。

 

換金が繁盛すると手持ちのお金が減っていきますがその分受け取りレターは爆発的に増えていきます。そのレターを使っていろいろな人をレターで支援してあげたらいいんじゃないでしょうか。そうやって恩送りをたくさんやっておいて、ここぞというときにクラウドファンディングを仕掛けたらかなりの支援が集まるかもしれません。(換金所の運営資金を募るとか)

 

それに今後レター払いのショップやサービスが続々と増えていきますから、手持ちレターが増えるということは現金の支出を確実に抑えてくれます。今だってレターで食事をしたり、銭湯行ったり、髪の毛切ったり、コーヒー飲めたり、宿に泊まれるわけだし。レター買い取りは現金が出ていくだけのマイナス要素ではありません。

 

目的は「レターポットの普及」であり、換金できないことを理由に

使うのをためらっている人
批判している人

を呼び込むことなんですから、そこに特化して利益度外視で営業してみたら面白いと私は思います。

 

資金が足りなくなったら、とっとと止めればいいんだし。

 

■換金について思うこと
換金したい人は100レターや200レターを、振込手数料を負担してまで数百円にわざわざ換金するとは考えにくいので換金するならある程度まとまったレター数(最低でも500〜1000レターくらい)を換金したいと思うはずです。(たぶん)

 

でも、面白いもので手持ちの(自由に使える)レターが多い人ほど、レターの価値を理解しているので換金しないんですね。(たぶん)

 

例えば私は先日のブログの感想などをいただいてレターが一気に増え、手持ちのレターが5000近くになりました。私はこの5000レターを25000円(1レター5円計算)に換金するのでしょうか。

 

ま、よほど目先のお金に困っていたら換金するのかもしれません。三日間なにも食べてないとかね(笑)

 

けれど私なら換金しません。なぜならその5000レターを50レターずつ100人に贈った方が自分にとってプラスが遙かに大きくなることを知っているからです。

 

レターを使ったことがない人は

5000レターだったら25000円か、オイシイな

と皮算用するでしょうが、レターを使ったことのある私は

5000レターか。これを贈りまくってからクラウドファンディングやったら、25000円以上は確実に支援してもらえるだろうな

と皮算用するんですね^^

 

だからレターポットのコミュニティ内に換金所があることは、外部からの人を呼び込むのには役に立つかもしれませんが、実際はそこを利用する人は思ったよりもいないかもしれません。

 

■終わりに
長々と書いてきましたが現状レターポットエクスチェンジの試みは成功するとは考えにくいというのが私の結論です。ただ否定的に捉えているわけではありません。懐疑的なだけです。

 

こういった動きが出てくること自体は面白いし、ここから何か新しいアイデアにつながるかもしれないので大歓迎です^^

 

■追記
もしレターが換金できたとして、自分が換金したことがまわりの人にバレるとしたら、みんな換金するのだろうか。自分が「恩送りの循環を止めた」と知られてしまうとしたら換金するのだろうか。と考えることがあります。

 

例えば換金したことがバレないけれど、換金レートは1レターあたり4円。換金したことはバレるけれど、換金レートは1レターあたり5円。だったら人はどちらを選ぶのだろうか。

 

そんな思考実験が楽しいです。

 

■滝本 裕(@taikomochi1019)のレターポットはこちら
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