【SA-CUS】サーカスに行ってきた!2018.3.3
ども、ドラマー/ドラムインストラクターの"たいこもち"こと滝本です^^
昨日は、前々から気になっていたSA-CUS(Smile Academic Crezy Unique School)に行ってきました。
※SA-CUSとは
キングコング西野亮廣が校長をつとめ、講師にトークのプロであるお笑い芸人や、その道を極めたプロを迎えて繰り広げるイベント。「学校での勉強は面白くなかったけれど、それは先生や伝え方が面白くなかったから。勉強は本当は面白い!」ということが実感できる。
■同行者について
チケットが二枚ありますが、一枚は高1の娘の分です。このイベントは間違いなく面白いし、これからの時代を担う若い世代に絶対に見てほしかったのでチケットを二枚取りました。ちゃんと付き合ってくれた娘には感謝。この歳頃の女の子は父親と外出することを嫌がるケースも珍しくないので。彼女も十分楽しんでくれたようです。
■演出について
校長をつとめるキンコン西野はお笑い芸人、絵本作家、作家、会社社長、などいくつもの顔を持っていますが、実は演出のプロでもあります。SA-CUSはそんな彼の本気の演出能力を十分に発揮できるイベント。入場するなり彼のセンスが光る演出がそこかしこに見られます。
ヨーロッパのちょっと怪しいサーカス小屋のような雰囲気の小道具や内装の素敵な空間。照明も幻想的。場内をピエロが歩きまわって芸を見せて客席を沸かせます。本番が始まるまでの時間も客を飽きさせません。
■前説について
イベントにはよくありますが、SA-CUSでも本番直前に前説が入りました。
前説は御茶ノ水男子というよしもと芸人さん。
正直彼らのことは存じ上げませんでしたが、やっぱり喋りのプロ。面白いなぁ。自虐ネタも挟みつつ会場の空気を温めてくれました。
■西野亮廣の入場について
満を持して校長の西野亮廣登場!!
会場のみなが拍手で迎え入れます。
ただ、ここでなんと第一声が...
ダメ出しwww
お前らもっともっと盛り上ろ、と。
演者が入ってきたらスタンディングオベーションだろ、と。
「ワー」とか「フー」とか掛け声かけるだろ、と。
ということを遠回しに(笑)客席に伝え、入場のやり直し。
2回目の入場は会場が割れんばかりの拍手、歓声、スタンディングオベーションでこれ以上ない盛り上がり。校長もこれにはご満悦。無事にイベントがスタートしました。
最初にきっちりと会場を"教育"したおかげでイベント全体が盛り上がり、出演者も気分良く授業ができ、客も「自分もイベントを作り上げている一員なんだ」という充実感を味わえたと思います。
こういう演出は上手く機能するとイベントの成功に大きく寄与しますが、誰もができるわけではありません。やり方を間違えると強要になって会場の温度がむしろ下がってしまうので、そのへんのさじ加減は重要。今回はやはり校長の力量によるところが大きかったと思います。
講師と講義に関する感想をざっくりと以下にまとめます。
※各講師について詳しく知りたい方はググってください^^
【藤原和博】
自分を売り込む技術を伝授。初対面の人を味方につけて自分のことを印象づけるワークショップ。ワークショップは知らない人と共同で何かをしなければいけないので気恥ずかしかったのですが実際にやってみたら「ああ、なるほど」と実感できました。
自分を売り込むというとガシガシアタックする押せ押せのイメージがありますが、実際は相手と自分の間にどう共感を呼び起こすかが大事という話。これはどんな場面でも応用できるので今後活用していこうと思います。
【ウーマンラッシュアワー村本大輔】
「その時!!」というタイトルで授業内容は事前にはまったく予測できず。彼はアメリカに語学留学のために1ヶ月行っていたそうなのですが、帰ってきてほやほやの状態で出演してくれました。
驚かされたのは5ヶ月前までBe動詞すら知らなかった彼が、ついこの間アメリカでスタンダップコメディの舞台に立ち、会場から歓声を浴びたという事実。彼の行動力には驚かされました。やはり信念がある人は強い。
彼の政治的発言に賛否があることは周知のことですが、彼は意図的に道化を演じているということは今回の授業で明らかになりました。要は本当のバカではなくビジネスバカだということです。実際はかなり緻密に計算している部分が垣間見えて、そこも興味深かったです。
【前田裕二】
西野亮廣とデキているという噂(笑)の前田裕二。Showroom代表。
今回の出演者の中では知名度という意味では一番低いかもしれません。ただ、私は彼の著書を持っているので知っていますが、彼は物腰柔らかな印象とは裏腹にものすごい根性がある熱い人です。あそこまで自分を追い込める人はなかなかいないと思います。
そんな彼がこれからはお金持ちより想い持ちの時代が来ると実例を挙げながら言っていました。確実にそういう人は増えてくると私も思いますね。
彼のShowroomというサービスはとても面白そうなのでいつか自分も何かやってみたいと思っています。
【オリエンタルラジオ中田敦彦】
トリは神様ことオリラジのあっちゃん。「実績のある先輩を倒す方法」というなにやら物騒なタイトルで始まったトーク。
話が上手いのは知っていましたがもうぐうの音も出ないほどの圧巻の仕上がり。身近なネタからアレクサンドロス大王にまで広げて最後に見事にまた最初の話題に着地させ、結局倒されるのは自分だったというオチまでの流れが完璧。話術とはこういうものかと感心を超えて感動させられました。
会場のみながこの日一番心に残ったワードは間違いなく
「レベル高っ!」
でしょう(会場にいた人だけがわかるネタ^^)
なお校長(西野亮廣)は会場の片隅の席に座って、各講師の先生が喋っているのを会場で楽しむスタイル。その間はお客さんとして純粋に楽しんでいたように思います。そして講師の方の入れ替えの時に出てきて次の講師の紹介をサラッとして、そこから呼び込む演出。これもシャレてて素敵だったなぁ。
というわけで初めてのSA-CUSは終始笑いっぱなしで楽しいイベントでした。次回も是非行きたいですし、見たことがない人は是非一度見に行くべきだと心から思います。
※次回は8/1舞浜アンフィシアターを予定。
最後に2点だけ気になったことを。
1.会場整理について
実は入場が20分以上押しました。16時半開場予定だったのですが、実際に会場に入れたのは17時前くらいだったと思います。その間お客さんは外に並ばされていたわけですが、整理券順の入場ということもあり、あまり現場は殺伐とした感じもなく普通に並んでいました。
ただ開場が遅れたことについてのアナウンスがまったく無かったことによるイライラはそれなりにあったようです。
要は待つこと自体は全然いいんだけど、待たされている原因が分からないと人は不安になるし、不機嫌になるということです。
電車がイレギュラーで停まると車掌さんがすかさず車内アナウンスを入れますよね。「安全確認のため」「前の電車が駅に停まっているだめ」「時間調整のため」などなど。あれが入るだけで乗客のイライラが多少は治まると思うんです。
今回も開場遅れの説明があればより顧客満足度は高かったと思います。
2.出演者の付けていたマイクについて
これは完全に個人的な好みになりますが...
マイクがもっと目立たないタイプのではダメだったのかな、と。私はよく宝塚を見るのですが出演者が付けているヘッドセットマイクはベージュで遠目に見るとあまり付けていることが目立たないのです。
明瞭にセリフも歌も拾うし性能的には問題はないと思うので、こういうタイプのマイクの方がいいのではないかと思いました。ま、現場には現場の事情があるのかも知れないのでそこまで強く要求するわけではないのですが、あくまで個人的に。
■追記
今回の演者さん、スタッフの方々にお疲れ様とありがとうのレターを贈りました^^
あと終演後にロビーで忙しい合間に時間を割いて娘と2ショット写真を撮ってくれた西野さん、本当にありがとうございました。
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