ドラムを叩くとダイエットになる?(番外編)
■YOSHIKIは上手いのか
前回YOSHIKIの話題が出たので、彼についてもう少し書きます。
「YOSHIKIって上手いんですか?」と聞かれることがよくあります。
アマチュアミュージシャンとしては気になるところですが、この答えは実は難しいんです。上手さの定義があいまいだからです。
機械のように正確に叩ける
抜群のテクニックを持っている
という定義から言えばYOSHIKIは上手いとは言い難いです。世の中には彼よりも上手いドラマーがゴロゴロいます。
ですがX JAPANの世界観を表現させたら彼の右に出る者はいません。X JAPANのドラムを叩かせたら世界一のドラマーです。X JAPANのライブで彼以上にに東京ドームの5万人の観客を沸かせられるドラマーはいないのです。
そして彼のように「体が壊れても自分のスタイルを貫く」という信念を持ってドラムを叩くことが出来る人はめったにいません。(私はYOSHIKI以外に知りません)
そういう意味では彼はX JAPANのドラマーとして唯一無二の存在。ある意味上手い下手を超越したところにいます。
だからいつも私は
「YOSHIKIが上手いかどうかは分からん。ただ『すげえ』ドラマーであることには間違いない。俺は少なくともあんなドラムは叩けない」
と答えることにしています。
■では一番痩せるプレイヤーは?
まぁ、これもジャンルによると思うのですが、個人的な意見としては…
ボーカリストだと思います。
一番の理由は「ボーカリストは自分自身の体そのものが楽器」だから。
他のプレイヤーが道具を使って音を鳴らすのに対し、ボーカリストは自分の体を使って声を響かせなければなりません。いくらマイクで増幅すると言っても、最低限大声は出さなければならないので体力の消耗はかなりのものになると思います。
さらにライブの場合はステージアクションが求められます。別に飛んだり跳ねたりまでしなくても、感情が高ぶれば自然と体が動きますから当然体力も使うでしょう。
B'zの稲葉さんなどは1ステージでかなり痩せると思います。
■意外と大変なサオモノ
ギターやベースを「サオモノ」と呼ぶことがあります。(ネックのことを日本語で「サオ」と呼ぶところからきているのだと思います)
サオモノプレイヤーの人達は特にライブの現場は実は結構大変です。
プレイ自体は手や指先しか使わないので、その部分の体力の消耗はかなり小さいのですが…
なんと言っても楽器が重い!!
ギターでも一本3~4kgはあります。ベースに至っては5kgを超えるものも珍しくありません。
そんなものを肩から提げて2時間のライブの間中、立って演奏するなんて、いつもイスに座って演奏している私からすれば信じられません。しかも人によってはステージアクションがかなり激しいですからね。
どれだけ体力を消耗するのでしょう。
ドラマーから体力の心配をされるなんて意外かも知れませんが、実はドラマーは結構楽をしている部分もあるんですよ^^
例えば私は背もたれ付のイスを使用しているのでライブのMCの時などは寄りかかって楽ちんな姿勢で聞いています。サオモノプレイヤー達はその間もずっと立ちっぱなし。
いつもあれを見て「あ~ギタリスト(ベーシスト)じゃなくて良かった」と思ってます^^
■一番楽な楽器は?
とりあえず
ボーカル
ギター
ベース
ドラム
キーボード
で比較するならば、キーボードが一番楽だと思います。
「楽な楽器」とか言うとそのプレイヤーに怒られそうでうですが、あくまで「ステージ上での体力の消耗が比較的少ない楽器」という意味ですので誤解しないでくださいね。
ただしキーボーディストはその分機材の搬入や搬出が地獄です。
ドラムのようにパーツごとに分けて運べない機材がたくさんあります。オルガンなんてあった日にはもう演奏前に搬入だけで死にますね(笑)。
だからトータルで見れば楽な楽器というのは無いので、やりたい楽器を一生懸命やりましょう。