良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

成功の条件

■成功者の言葉

「何かを成し遂げるには強靭な意志が必要」


よく耳にする言葉です。


ただ、これはある面では正しいのですが絶対的なものでもありません。

世の中に成功者と言われる人は大勢いますが、100人いれば100個の成功のパターンがあります。もちろん共通する部分はありますが、異なる部分ももちろん多々あるわけです。

成功の条件として「強靭な意志を持ち合わせていること」を必須だと思う人もいれば、別にそんなものは要らないと考えている人もいます。私自身、強靭な意志を持っていたからプロになれたとは思えませんし。

だからあまり杓子定規に「こうあるべき。だってあの人はこれで成功したのだから」と考えない方がいいです。

あの人と自分は別の人間。だったら別のやり方で成功をつかむ方がむしろ自然なこと、くらいに一歩引いて考えておけばいいでしょう。


■私が考える成功の条件

「じゃあ、お前が考える成功の条件とは何なのだ」

と聞かれたら私は何と答えるでしょう。

それはとにかく

 

「その物事に夢中になってハマること」

 

です。

ゲームなどが良い例ですが、ゲームが楽しくて楽しくてハマッてしまって寝る間も惜しんでゲームをやり続けた経験はありませんか?(私はあります)

どうしても倒せない敵が現れて何度もやられてしまう。そこでいろいろと試行錯誤したり、攻略本を買って来たり、ネットで攻略法を探したりしてようやく倒した時の快感。たまりませんね。

脳は快感を感じるとまたその快感を得ようとするので、さらにゲームにハマッていくのです。

ドラムも同様です。上手くなりたいのだったら基本的にゲームにハマる感覚をドラムに当てはめれば勝手にどんどん上手くなっていきます。


■私の場合

私は文字通り中学、高校、大学とドラムにハマりまくっていたので、練習が楽しくて楽しくてしょうがありませんでした。

勉強も嫌いではなかったし、友達もそれなりにちゃんといて一緒に遊ぶこともあったし、彼女もいたので人並みにデートもしました。

けれどドラムだけは別格で、何を置いてもドラムが一番好きでした。三度の飯より好きという言葉がありますが、まさにそんな状態でしたね。

スティックを握っている自分が本来の自分で、練習しないと歯磨きを忘れたように気持ちが悪い、という感覚。

ドラムを叩くことが完全に生活の一部になっていたので、そりゃ黙っていてもドラムが上手くなるわけです。

逆に言えば義務感で取り組んでいたとしたら、ここまで上手くなってはいなかったでしょうし、プロにもなっていなかったと思います。


物事にハマると人間は自分でも信じられないくらい能力を発揮します。

是非みなさんドラムにハマりまくってください。