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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

レターポットが動き出した(3)

【注】
レターポットが始まった当初は「換金機能は必要だ」との立場でした。その後いろいろと考えに考えた結果「換金機能はなくてよいのではないか」という結論に至りました。現在は「換金機能必要なし」の立場です。

 

(2)からのつづき。

私は換金性のないレターポットはいうなればレターポット2.0だと思っていて、まずはみんなが慣れ親しんだ「お金による経済圏」と新しい概念である「言葉による経済圏」の橋渡しとなる換金性を伴ったレターポット1.0をリリースしてレターポットというサービスに慣れてもらうことを優先すべきだと思っている。

利用者がレターポットを使っていく中で換金したければ換金するし「あれ?換金しなくてもよくないかこれ?」と思えば換金せずに使う。そうやって徐々にレターポット2.0的使い方を利用者側が自然に選択するようになればいいと思っている。どのように利用するかは利用者に委ねたいのだ。

 

あと換金性にこだわる理由は2つある。

一つ目の理由としてはまず、そもそものレターポットの成り立ちが「贈るお金に時間を乗せる」であり、その理念に自分が感銘を受けたから。やっぱりお金自体を(一時的にレターの形になっていたとしても)自分の大切な人に贈り(出産、結婚、入学、etc...)換金して使ってもらいたい。現金を贈りたければレターポットじゃない別のサービスを利用しろよと言われるかもしれないが「だってそもそもレターポットってお金を贈るツールだったじゃーん」と駄々をこねたくなる(笑)。要するに女々しい私のこだわりである。

そしてもう一つ。クラウドファンディングの説明文には明確に換金性を謳った文言が並んでいる。

たとえば、僕があなたの誕生日に「お誕生日おめでとう…」という500文字の手紙を書きます。
500文字なので、「×10円」で、5000円の請求が僕に来て、
支払いが済み次第、あなたのレターポットに500文字(の手紙)が振り込まれます。
あなたは運営に申請を出して、500文字を5000円にしてもいいし、レターポットに貯まっている文字(レター)を使って、被災地に「頑張ってください」という手紙を贈ってもいい。
その手紙の文字が、そのまま被災地支援になるわけです。

この説明文に感銘を受けてクラウドファンディングを支援した人は少なからずいるはずだ。そういった人たちが換金機能が省かれ、今後も搭載される予定がないレターポットが出来上がってきたらどう思うだろうか。悲しいだろうし、ガッカリするだろうし、人によっては騙された、こんなことなら支援しなけりゃよかったと思う人もいるのではないか。

換金機能が載らない、そしてその後も載ることがないことはクラウドファンディングの終了前にはほぼ既定路線になっていた。それがわかっていながらクラウドファンディングの説明文を修正せずそのまま掲載し続けたことに私は疑問を感じる。

結局換金機能付きレターポットがリリースされることを予感させる説明文のままクラウドファンディングは終了した。今でも換金機能付きのバージョンを心待ちにしている人がいるかもしれない。なんか気の毒な話だ。

レターポットに例えば返信機能を持たせるかどうかは便利か不便かという使い勝手の話なので別にいいのだが、換金機能を載せる載せないはレターポットの根幹に関わる部分なので、そこの大幅な変更は事前にもっとしっかりとアナウンスすべきだったと思っている。((4)につづく)

 

※敬称略について
普段私は「西野さん」と書いていますがあえて「西野亮廣」とか「キンコン西野」と書くときがあります。スポーツ選手のファンがその選手のことを呼び捨てにする感覚に近いです。

※感想などレターポットでいただけたらうれしいです。

たいこもち(滝本)のレターポット