いや〜、すごかった

ヒューザー小嶋社長の証人喚問。

ほとんどの質問に

　刑事訴追のおそれがありますので
　証言を控えさせていただきます

だもんね。

これで嫌な質問を全部回避しちゃった。

でもあまりにも回避を乱発し過ぎて証人喚問前半に（要するについ
さっき）自分が発言した内容を確認された時まで「控えさせていただ
きます」って言っちゃったのはやはりどうかと思う。他にも刑事訴追
のおそれが明らかにないと思われる質問でも「控えさせていただき
ます」と答えてたし。

こういう形での証言拒否は罪になるそうなので今後この点で刑事責
任を問われることになるかもしれない。でも偽証罪とかでつっこまれ
るよりはこちらの方が楽なんだろうからこういうやり方を取ったんだ
ろうけど。

小嶋社長は前回の参考人質疑の時は声を荒げたり他の証言者に
ガンガンつっこみを入れたりしてたけど、あれはさすがに得策ではな
いと判断したのだろう。今回は髪を前にたらしてメガネなんかかけて
ややソフトかつ疲れ気味の「みんなのために一生懸命動いてこんな
にやつれちゃいました」的な男を演出していたように感じた。

でも血色は相変わらず良かったし、質問に対する答えがあれじゃあ
いくら見た目だけ取り繕っても効果は無いだろうな。

それにしても質問を聞き終わってから証言するまでにたっぷりと間
を取って手を上げてゆっくり証言台に向かって…、と一つ一つの動
作がおそろしく緩慢で時間稼ぎが露骨過ぎ。

ひどい時は質問を聞いて後ろの助言者（おそらく弁護しか何か）に
助言をもらってから「質問はなんでしたっけ？」と聞き返してみたり。
さすがにこのときは議長に叱られてたけどね。

でもそんな姑息な時間引き延ばし作戦をやったところでバレる時は
バレるんだからちゃんと誠意を持って答えた方がいいと思う。少なく
ともその方がこの問題を注目している国民の心象はグッと良くなっ
たはずだ。

現時点では伊藤公介議員以外の名前があまり出てこないが本当は
他にもそれなりに小嶋社長とコネクションのある議員はいると思う。

けれどそのあたりは探られると与党としても痛いから巧みに政治家
の名前には話が及ばないようにして些細な話に終始しているような
印象を持った。

最終的には小嶋社長や内河氏などに責任を取らせてあくまで民間の
企業の不祥事ということにして幕引きを図るのではないだろうか。

昨日は阪神大震災からちょうど11年目の日。そして偶然にもライブ
ドアの強制捜査というこれまた大きなニュースがメディアを賑わせた。
これだけ大きなインパクトのニュースが並べば小嶋社長の証人喚問
のニュースの扱いは相対的に小さくなる。

証人喚問の日程がなぜ昨日だったのか。陰で大きな力が働いたのか
もしれない。

ま、あくまで憶測だけれど。