塩漬け人生2
前回のブログ「塩漬け人生1」では人生の生き様を投資に例えようとしたら、例え話が長すぎて、それだけで終わってしまうというオチでした^^
今回こそ、本題いきます(笑)。
プロミュージシャンを目指す若者のみなさん、塩漬け人生を送っている人はいませんか?
※塩漬けについては前回のブログ参照のこと
もうちょっと頑張ればプロになれるかも知れない
来年になったら状況が変わるかもしれない
そんな「たら・れば」に自分の人生の貴重な時間を投資してしまっている人はいませんか?
確かに未来は確定していません。ですからどんな可能性もあり得ます。来年自分が武道館のステージに立っている可能性もゼロではありません。
けれど
今現在ライブハウスでパラパラのお客さんの前で演奏していて、しかも純粋なお客さんはごく一部でほとんどが友達が付き合いで見に来てくれているような状態。
こんなバンド活動をもう5年も続けている…
自主制作CDは身内や友人に売りさばいた以外は在庫が自宅に高々と積まれている…
来年は28歳になる。そろそろ親からも「いい加減就職して…」なんて言われて自分でも揺れている…
なんかあちこちのライブハウスにいそうな人ですね(笑)。
投資で言えば随分と長い期間塩漬けが続いている状態です。
本当に来年の今頃武道館のステージで演奏している自分がリアルに想像できますか?
それって単なる願望や妄想(笑)ではありませんか?
プロミュージシャンで食っていくのが夢です
という人は多いです。
けれど実際にその夢を叶える人はごくごく一部。
ほとんどの人はどこかのタイミングで夢を諦める決断を迫られます。要するに夢を損切りしなければならないわけです。
ただ前回書いた通り投資における損切りは一定のマイナス(損失)を確定してしまいますが、同時に資産を守り、投資家に「次の勝負を仕掛ける」というチャンスをもたらします。
同様にミュージシャンを目指した人が実現の見込みの無い(低い)夢を諦めることは『自分の人生の時間』というかけがえのない資産が浪費されることを避け、「次の夢への挑戦」という可能性を広げることでもあるのです。
確かに「自分はその道では成功出来なかった」という挫折感を味わうのは辛いです。
「自分には才能が無かったのだ」という厳しい現実を突きつけられてもすぐには受け入れがたいです。
ただ、心の痛みを恐れ、先延ばしにし「まだチャンスはある」などと自分を偽って挑戦しているふりを続ける「塩漬け人生」は絶対に避けるべきです。
※夢を追いかけている自分に酔いしれたい『夢追い人』を続けたいのであればどうぞご自由に^^
誤解して欲しくないのは
ミュージシャンになろうなんて夢を持つな
ということではありません。
ミュージシャンを目指すなら
とことんやれ。
出来る限りの努力を目一杯やれ。
ただしズルズルと続けるな。
期限を切ってやれ。
期限内に結果が出なければ潔く止めろ。
そして別の道へ進め。
ということです。
要するに
夢の諦め時を見誤るな
ということです。
「もし上手くいかなかったらこうしよう」と失敗を前提に行動しろということではありません。あくまで夢に向かっている時はいつも退路を断って背水の陣で成功を100%信じて突っ走って欲しい。
けれど、どれだけ全身全霊で取り組んでも夢が実現しないことはあります。
怪我や病気や家の事情など泣く泣く諦めざるを得ない事情もあるでしょう。
ただ、繰り返しますが一つの夢を諦めることは次の夢へ挑戦するチャンスなんです。
前向きな言葉できれいにまとめようという気はサラサラありませんが(笑)、でも実際そうだと思うんです。
選手を諦めた人がコーチとして花開く
スポーツ界では珍しくないですよね。
プレイヤーとしては一流にはなれなかったがプロデューサーとして高い評価を受ける
音楽業界では珍しくないですよね。
同業種の中で夢をシフトする人もいれば、異業種に飛び込んで成功をつかむ人もいます。
夢を一度諦めたくらいで人生は終わりません。チャンスはゴロゴロ転がっています。
今やりたいことに思いっきりチャレンジして、やるべきこと全部やり切って結果が伴わなければ、気持ちを切り替えて別の事をやる。
少なくとも私はいつもそういう意識でいろいろなことに取り組んでいます。
歳を取ってから「あの時ああしていたら、今頃は…」と愚痴って酒を飲むような大人には絶対になりたくないので。