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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

CDは売れない時代3

90年代のCDバブルを経験したレコード会社のエラい人達の中にはいまでも「なんとかしてCDを売れっ!」と言っている人がいるかも知れません。

 

けれど売れないものは売れないのです。

 

繰り返しになりますが時代の変化、テクノロジーの変化、人々の嗜好の変化などでそれまで売れていた商品が急に(又は徐々に)売れなくなることは珍しくありません。

 

音楽業界だけに起きている特異な出来事ではないのです。

 


私がスガシカオさんに意見出来る立場ではありませんがやはり「制作費が出ないからCDを買ってくれ」は現状、難しいと思います。

 

「CDが売れない以上CD以外に収益をあげる道を探そう」と考えるしかないと思います。

 


すでに危機感を感じ取って収益の柱をCDの売り上げから別のところにシフトしているバンドやアーティストは数多く見られます。

 

CDはプロモーションのアイテムと割り切って無料(又は格安で)配布しライブで収益をあげる。またグッズ販売で収益をあげる。

 

こういうアーティストも珍しくなくなってきました。


確かに音楽家のメインの収益がTシャツやタオルの売り上げというのは複雑な思いがするかも知れません。

 

けれど大事なのは自分がやりたい音楽が出来る環境を持つこと、そして出来上がった作品を一人でも多くのオーディエンスに伝えることではないでしょうか。

 

ファンの人が喜んでTシャツやタオルを買ってくれる。
そこで得た利益を制作につぎこんで納得のいく作品作りをする。

 

どこに問題がありますかね。

 

CDが売れなくて十分な制作費をかけられずに妥協した作品作りをするよりよっぽどいいと、私は思いますが。

 

「CDの収益で制作費をねん出するものなのだ」という考え方を捨てればまだまだいろいろと新しい道は開けると思います。