10年ぶりに
スティックを変えた。
実はこれ、自分としてはかなり画期的な出来事だったりする。
スティックというのはドラマーが唯一自分の手で直接触れる楽器であり、全てのドラムサウンドを生み出すいわばサウンドの源なわけで、そこを変えるというのはドラマーにとっては本当に大きな変化なのだ。
10年前、ある憧れドラマーがいてその人の奏法に近づきたくてスティックもその人が使っている製品に近い物を使い始めた。それが一昨日まで使っていたスティックなのだが当時の自分のプレイスタイルには結構合っていたように思う。
その後10年の間にあれこれ試行錯誤を重ね、ドラムを叩くフォームやプレイスタイルは度々変わったけれどスティックだけは手に馴染んでいたこともあり変えようと思わなかった。
だが最近ようやく自分のプレイスタイルというものが固まりつつありそれを追求している最中なのだが、これまでのスティックだとどうしても「軽すぎる」「短すぎる」という不満を感じるようになってしまった。そこで思い切ってスティックを変更しようと思ったわけである。
ちなみにこれまで使ってきたスティックは
太さ14mm
長さ389mm。
新しく使い始めたものは
太さ14.5mm
長さ403mm。
※材質はどちらもヒッコリーという木材
…である。数字だけ見るとたいした違いがないようにも見えるかも知れないがプレイする側からするとこの変化はとても大きい。
まずスティックの重量感が全然違う。以前のスティックと比べておそらく10gも変わらないと思うが手の中でズッシリとした重みを感じる。
またリバウンドの感触もかなり違う。以前のスティックがスコンと跳ね返ってくるのに対し新スティックはグンと力強く戻ってくる感じだ。
スティックがより重く、より長くなったということで音量は当然上がる。これは今の自分のプレイスタイルには願ったりかなったりなので狙い通り。
一方スティックの取り扱いは難しくなる。スティックがより重く、長くなるとこれまで以上に正確でシビアなスティックワークが要求されることになる。ここは自分の慣れや鍛錬でカバーしていくしかないので、とにかく今はこのスティックを使っての練習あるのみである。
28日のライブはこの新スティックで臨む。ちょっと不安もあるが、反面非常に楽しみでもある。本番が待ち遠しい。