良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

出来る事からやる1

娘にせがまれて短距離走のコーチをしました。


運動会が近いからね。少しでも順位を上げたいもんね。


娘が誘った3人の友達も含め計4人の子を近くの公園に集めて特訓です。


とは言えワタクシ別に陸上の選手でもなけりゃ、小さい頃に足が速かったわけでもありません。


だからネットでいろいろと短距離走を速く走るコツみたいなのを調べてそれを子供達に伝えて実践させるだけのにわかコーチです。


それでもただ闇雲に走るのと客観的に走りをチェックしてくれる人がいる状態で走るのでは全然違いますからね。


速く走るポイントはいくつかあるのですが、運動会までの1か月の間に

やれフォームがどうとか
腕の使い方がどうとか
足の踏み込み位置がどうとか

込み入ったことは伝えたところで彼女達にはキャパオーバーだし、こちらもつきっきりでフォーム改造に付き合うことも出来ませんから、そういうのは基本的に原理は話すけれど手を付けません。


やるのはすぐに出来る事だけ。


手っ取り早く出来るのは例えば


手はパーの状態で走る
歯を食いしばらない


とかね。どちらも力みにつながるからね。


目線を下げない
アゴを上げない


とかもすぐ出来ますね。


ゴール手前で力を抜かない


というのも簡単にすぐ実践出来ます。


人間はゴールが見えると無意識のうちにゴールの手前で力を抜いてしまうんで、ゴールの先5mとか10mくらいまで全力疾走する癖を付けさせます。


でも


腕を大きく振る


あたりになると出来る子と出来ない子が出てきます。


腕を大きく振るだけなんで簡単に出来そうなもんですが何度言っても出来ない子は出来ない。


そういう子は改善が見られないようであれば別にそこにはこだわらず何か別の出来ることを探して取り組ませます。


体の使い方に関わる部分は素質とか勘の良さみたいなものが大きく関わって来るので、明らかに個人差が出ますね。


そんな感じで1時間程度公園で何本も走ってもらいました。


面白いのは子供達がとっても真剣だったこと。


面白いと言っては失礼ですが、大人が言うことにものすごく素直に従います。返事も敬語だし(笑)。


終わった後に「楽しかった。またやりたい」と言ってくれた子がいたので、また来週あたりやりたいと思います。


最後に子供達に伝えたのは


今回いろいろなことを言われて頭が結構混乱していると思う。

走る時にあれこれ考えながら走るので一時的にタイムは落ちるかも知れない。

けれどそれが無意識に出来るようになれば確実にタイムは上がるから心配しないで。


ということ。


ドラムでもそうですが新しい事に取り組んだりするとバランスが崩れて一時的にヘタクソになったりします。


そこで焦らずに地道に反復練習をして無意識レベルで叩けるようになれば元のように気持ちよく叩けるようになります。


脳が学習するプロセスは楽器でもスポーツでも同じでそれなりに時間がかかります。けれど正しいプロセスを経れば必ず上達します。


彼女達が短距離走で良い結果を残せるようにもうちょっとだけ付き合ってあげようと思います。