思い込みを捨てる2
前回は我々は「『やったことがない』=『出来ない』という判断を下しがちだ」という話をしました。
繰り返しますが、この判断が正しい時もあります。
「やらなくても上手くいかないことくらいは分かる」ということもあるでしょう。
偏差値が30の人が東大を受けようとしても、それは無謀なチャレンジだと誰の目にも分かります。
けれど例えばこれが「8ビートのパターンを叩く」だけならどうでしょう。
これは間違いなく誰でも出来ます。音楽の才能とかリズム感とかは一切関係ありません。
個人的な感覚で言えば、補助なし自転車に乗れるようになることより簡単だと思います。
ドラムにこれから取り組もうと考えている人は「8ビートのパターンを叩く」というのはそれくらいのレベルのことだ、と思っておいてください。
もちろんお金が取れるくらいのレベルで8ビートが叩けるようになるのはまた別の話。
けれど8ビートのパターンをただ叩くだけなら絶対に誰でも出来るようになります。
だからあまり前もって自分の限界を決めつけないで欲しいんです。
自分のことは自分が一番分かっていると、我々は思いがちです。けれど本当にそうでしょうか。
自分では欠点だと思っていたことが、意外にも他人から高く評価されたりすることがあります。「お前のそういうところがいいんだよ」と言われてビックリすることがありますよね。
自分の事って実は分かっていないこともすごく多いんですよ。
だからやる前から「自分には無理」とか、ちょっとやったくらいで「出来ない」と決めつけないで欲しいんです。
少なくとも私がレッスンで教えるレベルのことは誰でも必ず出来ますから。