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【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

子供を預かることの難しさ

新潟にいる間に悠久山公園というところに遊びに行きました。


普段行けない遠くの公園に行くのだから、と姪っ子も一緒に連れて行くことにしました。娘の遊び相手にもなるし。あちらのご両親も快く送り出してくれました。


公園でお昼を食べ動物と触れ合ったりしてみんなで楽しく遊んでいたのですが公園内のとある回転する遊具で遊んでいるときに誤って姪っ子が腹ばいで落ち、顎を打った拍子に前歯で唇の下と口の中を切ってしまったのです。


当然姪は大泣き。血も結構出ているのですぐにティッシュで傷口を覆い血をおさえます。周囲の家族連れも心配そうにこちらを見ています。


数分後血は止まり、姪も泣き止みました。とても我慢強い子です。我々に気を使っていたのかも知れません。


血が止まったところであらためて傷口をチェック。深くはありませんが幅はそれなりにあります。このまま絆創膏でも貼れば大丈夫なのかも知れませんがやはりシロウト判断は危険です。ばい菌が入って悪化してしまうかも知れませんし。


そんなわけで公園で遊ぶのは急遽中止し病院に連れて行くことにしました。うちの娘はまだ全然遊び足りなかったので病院に行くと行ったらビービー泣きましたが大好きなイトコが怪我をしたので渋々納得してくれました。(後でお菓子を買ってあげるというエサも効いたようですが(笑))


車に乗り込みすぐに119番へ電話。ゴールデンウィーク中でもけが人を診てくれる病院を紹介して欲しいと言うとすぐに電話番号を教えてくれました。こういう時やはり119番って頼りになります。


幸い病院は近くて公園からものの10分で到着。あらかじめ電話で連絡をいれておいたので診察までは非常にスムーズにことが運びました。


診察の結果、やはり縫うことになってしまいました。傷口は浅いけれどやや開いてしまっているので縫った方が早く治るし傷口もきれいになるという医者の判断です。ここは全て先生にお任せすることにしました。


俺と娘は控え室で待っていましたが麻酔の注射が痛いのか、縫合処置が痛いのか、怖いのか、姪の大きな泣き声がこちらまで聞こえてきます。何も出来ない立場の人間としては本当に胸が痛くなります。


処置が終わると姪はもうケロッとして診察室から出てきました。けれど唇の下のガーゼが痛々しいです。後で聞いた話ですが姪は泣き声こそあげたものの、痛くても怖くても一切ジタバタせず処置の間中ただじっと耐えていたそうです。看護婦さんもすごく褒めていました。その気丈さにまた胸が痛くなりました。


新潟の家に帰る途中約束どおり娘と姪の二人にお菓子を買ってあげました。姪は口の中を切っているにも関わらずお菓子をパクパク食べていたので少し安心しました。


家に着いたところでまず姪のご両親に平謝り。大切なお子さんをせっかく信頼して預けてくれたのに怪我をさせてしまって本当に申し訳ないと告げると


 誰が連れていようが怪我をするときは怪我をするもの。
 そういうリスクもあるということも含めて信頼して預けた
 のだから気にしないで


と言ってくれました。自分の娘が怪我を、ましてや女の子の顔に縫うような怪我をしたのだから心中穏やかでない部分もあったでしょう。けれど逆にこちらを気遣う言葉をかけてもらってしまって本当に泣きたくなるくらい申し訳なさとありがたさでいっぱいでした。




実は、帰りの車の中でカミさんと「これが逆の立場だったらどうする?という会話をしました。


娘を知人の家族に預け、結果怪我をして帰ってきたとしてどんな気持ちになるでしょうか。果たして平静でいられるでしょうか。もちろん怪我の程度の問題もありますがなかなか難しい問いかけです。


今回は不幸中の幸いというか傷口が唇の下という目立たない場所だったからまだ良いようなものの、もしこれがもっと大きくて目立つ場所だったら?骨折などのもっと大きな怪我だったら?後遺症が残るような深刻な怪我だったら?


そう考えると他人様の子供を預かるというのは実はとても重たく難しいことなんだとあらためて実感しました。


子供の面倒を見るのは嫌いじゃないんだけど、なんか気軽に引き受けられなくなっちゃったなぁ。