良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

スネアチューニング講座

1/18に浅草のコマキ楽器で行われたドラムテックのつっちーさんのスネアのチューニング講座に参加してきました。


スネアのチューニングって実はずっと勘に頼っていて、レコーディングとかライブとかではなんとか知恵と経験を総動員して乗り切ってきたわけですが、今ひとつ自分の中に確固たるセオリーみたいなものがなくて困ってたんです。


今鳴っているスネアの音がそのスネアの持っている本来の音なのか。もっと良い音があるけれどチューニングをやりきれていないために本来のポテンシャルを出せていないのか。


などずっと葛藤がありました。


そんな思いをずっと抱えていたところにこの講座のお知らせをFACEBOOKで見かけて「おおっ、これはタイムリー!」と思って即座に飛びついたわけです。


プロなのに今更チューニングについて人に聞くなんて恥ずかしい...




とか全然思いません(笑)。




分からないことがあったらその筋の専門家に聞くのが一番。ドラムテックはチューニングを始め、ドラムまわりのことを専門にやって、それでメシを食っている人達。


数多くのドラマー達の機材をいじり、チューニングをしてきているわけですから、その辺の知識、経験、ノウハウが膨大にあるわけです。仮に自分がチューニングとかに詳しくても新しい発見があるでしょうから参加する意義は十分あります。


ということでアマチュアのみなさんに混じってスネアのチューニングについていろいろと勉強してきました。


ひっじょ〜にユルい感じで始まった講義でしたが(笑)、終わってみれば予定時間を30分以上もオーバーし内容盛りだくさん。


結論から言うと




予想通りめちゃめちゃタメになりました。



特に「すごく神経を使って丁寧に扱う部分」の説明はありがたかった。




「ここはクソ真剣にやってね」



とつっちーさんが何度も念を押していましたが、そのポイントはチューニングをしっかりやるための大前提の部分。確かにそこをおろそかにしてはちゃんとしたチューニングは出来ないよなぁと思いました。


これまで私はその辺りのことを結構雑にやってきてしまったと反省。チューニング以前の段階でダメだったわけですね。これからはもっと丁寧にやろう。


肝心のチューニングに関してはつっちーさんご自身が「特別な秘密は無いよ」とおっしゃっていた通り王道なやり方でした。誰でも知っているやり方です。とは言え談笑しながら短時間で音を合わせてしまうのはさすがでしたね。


つっちーさんが強調されていたのは最終的にはチューニングされた音が音楽的かどうかが一番重要だということ。「基本から外れてもその音が音楽的で曲に合っていればいい」という感覚で、ここはすごく納得がいきました。


結局プロと呼ばれる人たちはジャンルは違えどやっていることは同じで、基本を押さえつつ応用とか例外とかを場面場面で上手く使いこなしているんですね。


ところで...


ちなみに私は整理番号19番で真ん中より後ろだったのですが、会場に入った時になぜか前から2列目の席が空いていたので迷わずそこをゲット。


そして講義中もズケズケと質問しまくり。



「質問ありますか?」



と言われたらバンバン手を挙げる。


言われなくてもつっちーさんの話の途中にドンドン割り込む



だって知りたいんだもん。
だって気になるんだもん。
(子供かよ(笑))


でもさ疑問に思ったことはすぐにパッと聞かないと気持ち悪いのよ。後になって「あれ聞いておけばよかった〜」って思いたくないじゃん。


っていうかなんでみんな手を挙げないのか不思議。だっていろいろと知りたいことがあるから来たんじゃないの?


質問ありますか?って聞かれて「シーン...」ってさ(笑)。


今聞かなくていつ聞くのよ。つっちーさんみたいな人と直接言葉を交わすチャンスなんてそうそうないんだからもっとガツガツ行かないと。


あとさ、メモとか取らない人も信じられないんだけど。あれだけの情報量をメモも取らずに「ふ〜ん」とか聞いてるだけ終わらせるのってもったいなくない?


それともものすげー記憶力して全部覚えてるのかね。俺は自慢じゃないが記憶力には全く自信がない!(エッヘン^^)


なので、ちょっとしたことでもすぐメモを取るようにしているよ。特に最近は年齢的なこともあって、人の名前とか全然思い出せないからなおさら(笑)。


会費は2000円だったけど私は確実にその何十倍もの価値のあるものをを手に入れた自信があります^^



■追記1
つっちーさんが何度も力説していたのが「自分のサウンドを持つこと」。「自分の指紋のようなもの」だと言っていました。ミュージシャンにとって他人と違う自分だけの音を持つことはやっぱり一番大切なんだよなぁ。まだその辺って突き詰めきれていない気はする。よしっ、頑張ろう!


■追記2
つっちーさんのスネアのボトムヘッドのチューニングのやり方は自分がまったく知らないやり方で非常にユニークでした。あれは是非試してみたいと思います。や〜い、知りたいだろ〜。教えて欲しければ美味い焼酎を持って来なさい(笑)。