良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

小学生ドラマー達

地元の小学校のブラスバンドで指導(のお手伝い)をしています。

 

完全ボランティアです。

 

パーカッション担当の子たちは当然ドラムセットも叩くのですが、これが結構なスピードで進歩するから面白い。

 

・勘の良い子
教えなくてもスラスラ出来てしまう子。たまにいます、こういう子。ピアノ経験者が多いです。他の楽器をやらせてもすぐに演奏出来るようになってしまいます。

 

・そこそこ勘の良い子
教えたら、しばらく自主練習してだいたいその日のうちに出来るようになる子。こちらが教えなくても練習のポイントが分かっていますね、こういう子は。

 

・普通の子
教えてもすぐには出来ないけれど、一週間くらいすると出来るようになる子。ほとんどの子がこのパターンです。なんとなく続けていたら知らぬ間に「あっ、出来るようになっちゃった」みたいな感じが多いです。

 

・相当覚えの悪い子
教えてもその場では全く出来ない。一週間くらいではあまり進歩は見られない。けれど一ヶ月経つと8ビートのパターンくらいは出来るようになっていたりします。


いずれにしろ相当覚えが悪い子でも1年後には立派に一曲通して演奏出来るようになります。過去ダメだった子は一人もいません。

 

小学生の場合、「自分には絶対無理」みたいな変な苦手意識が無いんですね。で、大人が言ったことを素直に守るんでいつの間にか出来るようになってしまうみたいです。

 

私も日頃練習に取り組む時に「難しい」「無理かも」みたいな先入観を持たずに取り組むようにしています。「あの人だって自分と同じ人間だ。あの人に出来たのだからきっと自分にも出来るはず」と信じてやっています。

 

小学生の取り組みを見ていると結構自分自身の練習を振り返る良いキッカケになるんですよね。

 

みなさんも自分の出身校の後輩たちに指導に行ってみたりすると面白いですよ。教えることで新たな気づきがあることもあるし、後輩たちの頑張りを見ていると大いに刺激になります。

 

■追記
とは言え絶対に無理というプレイももちろんあります。

例えばバディ・リッチのシングルストロークなどはどう頑張っても真似出来ないプレイの一つ。あの芸術的にまで凄まじいシングルストロークは真似する気すら起こりません。

 

あとマイク・マンジーニのシングルストロークなどもそうですね。テンポ155で32分音符を1分間叩くなんてことは自分には絶対に無理です。

 

そういったプレイは素直に見て、聴いて楽しむようにしています。