ホントよく出来てる
新大久保のVantage で個人練習をした時の話。
ここのスタジオではいろんなツインペダルが常備されているのですが、せっかくなのでTAMAのSpeed Cobraをレンタルして踏み心地を試してみました。
※しかし国産だけど高いね。DW9000が買える。
踏むのは初めてではないんだけど、あの独特の感じがね。
嫌いじゃないんです。
DWとは全然違うんだけど、これはこれでとても踏みやすいペダルです。
右足側のペダルのビーターをバスドラムの打面にくっつけてからパッと足を離して揺らしてみたら30回以上揺れてました。これはDW9000と同じくらいだけど、可動部分が相当スムーズな証拠。
それ以外にも細かいところに日本企業ならではの心配りが行き届いていて思わず唸ってしまいました。
特にコネクティングロッドのネジ部分。ここは緩みやすいのだけれど、そこに緩み止めの小さなパーツが付けてある。それからネジが直接ロッドに当たって傷を付けないような配慮もしてある。
この辺りはさすがTAMA。
DWも大好きだけどこのペダルも一台持っていたくなる一品です。
なによりこのロングボードは他にない特徴。(ここまであからさまにロングなのはAXISくらいかなぁ)このボードの長さのおかげでヒール・トゥ奏法が非常にやりやすいんですね。
他のメーカーはなぜロングボードを積極的に導入しないんだろう。せめてオプションでロングボードバージョンも選べるといいんだけどな。
一点惜しい点があるとすれば、2つのビーターがヘッドに当たる位置。
DWは2つのビーターがヘッドのセンターから等距離にずれたところに当たる仕様。
Speed Cobraは右のビーターがヘッドのセンター付近に当たり、左のビーターが左にズレたところに当たる仕様。
これだと左右の音質(音色)の差が出やすいのです。わずか数センチのズレの話ですが、私は気になってしまうんですよね。
とはいえトータルでは素晴らしい作りのペダルなので1セット持っていたい気もします。
気になる方は是非楽器屋さんで試奏してみてください。