良いドラマーになるためのブログ

【プロドラマー・ドラム講師たいこもちのブログ ドラムネタは意外と少ないかも】

パパはなぜ娘の宝塚入りをつぶそうとするのかwww

まぁ、一言で言えば


無理なものは無理だから


としか言いようがない。


あと


プロをナメている


というのもあるかな。


まぁ世間知らずの中二の女子に「ナメている」と言っては可哀想かも知れないけれど、軽く考えすぎているところはありますね。


もちろん若者が身の程を知らずに突っ走ることはある意味若者だけに許される特権でもありますから、それをむげに否定するつもりはありません。

無謀な夢を追いかけること自体は大いに奨励したい。そして背中を押してあげて奈落の底に落っことして(笑)、そこから這い上がる経験をさせてやりたいという気持ちも無くはないです。


ただ...

バレエとかクラシック音楽とか、一定の基準(型と言い替えてもいいですが)があって、それをクリア出来なければスタートラインにすら立てないというジャンルがあります。

バレエのプリマを目指す子が180度開脚が出来なかったらそりゃもうそこでダメなんです。足が短くて顔がデカかったらその時点でダメなんです。

クラシックのピアニストを目指す人が「エリーゼのために」で引っかかってるようならもうそこでダメなんです。


宝塚は総合芸術なので歌、踊り、芝居、そのすべてにおいて高いレベルの完成度が求められ、なおかつスタイルが良くなくてはならない。頭が小さくて足が長くなくてはならない。

「あるべきタカラジェンヌ像」というものが厳然とそこに存在し、そこから外れた人はどんなに努力しようがなりたくてもなれないのです。


目に入れても痛くないほど可愛い娘ですが、冷静に見て上記のタカラジェンヌ像には


カスッてもいないです(笑)。



とは言え...

それでも...


どうしてもその道を目指したいと娘が本気で決意しているならば止めはしません。

「パパが何と言おうと私は宝塚を目指す」と言えば私はきっと「好きにしろ」と言ったでしょう。

「バレエ習いたいなら勝手にしろ。レッスン料はお前のお年玉から払えよ」とか言いながら陰ながらバックアップしたりねwww

子供が何かを本気で目指そうとしているのであれば出来る限りのことをしてあげたい。

それが親心ってもんです。


だがしかし!


「宝塚に入りたい」はずの彼女の行動がおよそ宝塚を目指している人のそれではないんですね。

学校から帰ってきたらすぐにゴロゴロしてゲームやLINE三昧。部活以外の時間は友達と遊びに行ったり楽しくお買いもの。

別に平均的な中学生の生活としては特に問題はありませんが(もうちょっと勉強しろよwww)、ただ宝塚入りを目指す中学生としてはどうなんでしょうか、これ。


今この時も全国にいる明日のタカラジェンヌを目指す才能も素質もある若者たちが日々厳しい修練を積んでいる時に、片や弛緩しまくった日常を送っている娘...。

才能も素質も劣る人間ならなおさら人の2倍も3倍も努力せねばならん時にそれでよいのか。


父はただ頭ごなしに反対しているのではないのだよ。

無茶なチャレンジでも本気で取り組むならやる価値はある。万に一つでも可能性があるのならやってみるのはいいだろう。

目標が達成出来なかったとしても全力でぶち当たって玉砕したならば「自分にはこの世界は向いていなかった。別の事で頑張ろう」と胸を張って言える。

そして新たな気持ちで次のチャンレジをすることが出来る。


だが今のようなスタンスで甘い気持ちで目指すのであれば背中を押してあげたくても押してあげられない。


仮にもステージに立って(俺はドラマーだから座ってるけどwww)お客さんにパフォーマンスを見せてお金を頂くという世界(の端っこ)に身を置く自分としては、軽々しい気持ちで芸事に関わろうとする人間が一番許せないのだよ。

「プロですかぁ?なれたらなりたいですぅ」

そんなヤツを散々見て来た。

そんな程度の意識でなれるんだったら日本中みんなプロミュージシャンだし、俳優だし、タカラジェンヌだよ。

やるならしっかりやれぃ!

それが出来ないならおとなしく観る側にいなさい。

そして自分が熱中できるものを他に見つけなさい。