ドラマーの味方 ~メトロノームとの付き合い方(3)~
■律儀な共演者
メトロノームを裏で取れるようになると「メトロノームと自分のドラムで一つのリズムを作る感覚」というのが分かってきます。
メトロノームの出すクリック音に合わせるという感覚は消え、共演してメトロノームと自分のドラムでアンサンブルを作り上げている感じになります。
私はものすごくメトロノーム(クリック)との絡みが良い時はメトロノームの方が私のドラムに合わせてくれているような感覚になる時があります。(いつもそうだといいんですけど、これがなかなか(笑))
メトロノームが鳴っている時と鳴っていない時でガラッと演奏が変わってしまう人はまだメトロノームと共演する感覚が作れていないだけです。
一日も早く「共演している感覚」を実感出来るようにメトロノームを裏で鳴らす練習はみっちりやってください。
なお、その練習をやる時はいきなり難しいパターンではやらず簡単な8ビートなどから始めるようにしてください。
共演している感覚がつかめ始めたら徐々にパターンを複雑なものにしたり、フィルインを入れてみたりしてください。
とにかくいきなり最終ゴールに向かわないように。
途中のプロセスを着実にこなしていくことが大切です。
メトロノームはリズムがものすごく正確で絶対にヨレない律儀な共演者。上手くアンサンブル出来ればこれほど頼もしい仲間はいません。